*有名人占いは敬称略
■樹木希林と内田裕也のコンポジット図
コンポジットをふだんあんまり使わない理由は、日本人だと特に出生時間が分からないから、月の正確な位置が分からなくて、コンポジットの月の位置も仮でしか出せないからってのもあるわ。出生図よりコンポジット図のほうが月のアスペクトが重要なのよ。ま、今回は暫定の月の位置で占ってみるけど。
コンポジットでの相性は、まず太陽と月のアスペクトを、そして太陽と月へのアスペクトを観るのね。太陽と月が合かトラインかセクスタイルあたりなら長く一緒にいるほど仲睦まじくなる相性。
前回の(4)でも話たけど、その2つに対して火星や土星以遠がスクエアやインコンジャンクト、オポジションにならなければ穏やかな関係。でもスクエアとか、ハードアスペクトになったら2人で生きていくことでその天体の意味するいろんなことが起きてくる。一人で生きてたら起こり得なかったことが起きるし、逆に一人で生きてたら起きるはずのことが起きなくもなる。
樹木希林と内田裕也のコンポジットだと、太陽と月(仮だけど)はスクエア。太陽が夫、月が妻だからうーん、やっぱり結婚後の相性はかちあうところが多くてしんどかったのかも。
さらには、そのスクエアの太陽月に、ドラゴンヘッドと海王星の合がスクエアとオポジションで加わってTスクエアを形成。
2人とも芸能人だから普通のサラリーマンなんかよりも、いろんな人が周囲にいるのは当たり前だけど、2人は人一倍「得体の知れない人達」というと聞こえが悪いから「夢追い人」にするけど、そういう人達が多かったみたいね。
でも、そのTスクエアの他には、実はすごくいいアスペクトも出来てるのよ。黄色い線で囲ったところ。
山羊座の火星と牡牛座の土星木星天王星合と海王星ドラゴンヘッド合で、地の星座のグランドトラインが出来てるのね。
それを、月とドラゴンテイルの合と海王星とドラゴンヘッドの軸が、分割してて「カイト」と呼ばれる、目的達成のためにあらゆる力が加勢する強力な配置ができてるのよ。そのカイトの起点は月テイル合。これは、この夫婦の関係は、月=樹木希林の目的達成のためにはピッタリだったってことね。
樹木希林はこのコンポジットの月の人生だと、夫とのスクエア=喧嘩モード以外は、人の縁にもタイミングにも恵まれるし、月の真向かいに海王星があるけどこれはシャーマンみたいに自分ではない何者かを「おろす」ことが出来るアスペクトで、演技者としては大歓迎。いくら事件起こそうが浮気しようが、彼と夫婦でいることは彼女の女優としての人生には完全にプラスだったのよ。
唯一、月がテイルと合でこれは出生図だと前もたくさん話してるけど個人天体とテイルの合は「悪そなやつはだいたい友達」アスペクトなのね。
アングラ方面に縁ができやすくて、表舞台で活躍する人だとけっこうスキャンダルに巻き込まれたり不祥事起こしたりもしやすい。うまく人生に取り込めたら、それこそアングラな世界で成功して皆に恐れられる存在になるかもだし、人が嫌がる仕事で成功したりする。
あと、役者だと犯罪者とか精神バランスがおかしい役とか、そういう怪しい役や難しい役がすごくハマる。「怪演」できる。
樹木希林の役柄って昔からかなり個性的なものが多かったわよね。
富士フイルム、樹木希林さん出演のテレビCMを期間限定で公開 https://t.co/Xiedv0hxwg pic.twitter.com/DkuX84f6kM
— ITmedia ビジネスオンライン (@itm_business) September 28, 2018
あの有名な写真のCMでも「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」の「それなりに」側として人気が出たけど、コンポジットでは彼女自身を表す月とテイルが合で、テイルを見事に自分のものにして、独自の存在感を発揮してたのかもしれないわ。
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