【魂の系譜】(3)あの恵まれた幸せな彼女は前世でどんな善行を積んだの?に答えるよ【Ku×辛口オネエ】

少し以前だと、体操の有名イケメン選手の結婚相手が彼の幼馴染で幼い頃から相思相愛だったと報道されたあと、タイトルのようなことをぼやく女性が多くいた。

「どんな前世を送ったら運命の人とそんなに早いうちに知り合えてしかも相思相愛で結婚できるの?よほどの善行をしたの?前世で子供でも助けて代わりに死んだの?」

なんてね。

ほかにも、生まれてこのかた幸せであろう人生を送り、優しくイケメンでお金持ちの男性と恋愛結婚をして健康で可愛い子供にも恵まれて、なんて女性の話は身近でもニュースなどを通じても、ときどき見聞きするよね。

■ゲームよりこの世界のほうが「むしろ理不尽」かもしれない

現実の人生で、生まれたときからまったく違う条件で、ゲームでいえば開始時点で強い武器と防具を装備していて強いパーティーにいて、惜しみなく全回復薬を買えるゴールドを持っている恵まれた誰かを見れば、当然ほかのすべてゼロで始まるプレイヤーは「チートだ!」と騒ぎ立てるだろう。

だけど、たとえば10ステージあるゲームの4ステージくらいの開始時点で、Aくんは1万ゴールドととても強い装備、あらゆる強力な魔法と飛空挺が使えるとして、自分は500ゴールドしかなく装備はせいぜいハガネ一式、乗り物はカヌーだけだとしても「前の3ステージでAはとても頑張ったんだな」と思うだけだよね。

むしろゲームなら「こいつ、そんなに熱くなってアホか」とあきれるかもしれない(苦笑)

たとえAが飛空挺を使ってまだ自分はたどり着けない未知の大陸で世界一の美女と結婚してその国の三種の神器を手に入れたと自慢されても、素直に「全力でプレイしてるんだな。すげえな!」と褒め称えられる。それだけ楽しい思いをしていることを「うらやましい」とは思っても「Aばかりいい思いをしやがって。俺にも飛空挺と1万ゴールドがあれば」とは思いもしない。

もしもAの行った大陸の美女と結婚するために必要なリングが、前のステージでしか取得できないアイテムで、自分がそれを取得しないまま4面に来てしまったと知ったとしても「ああ、残念!ほかのルートで攻略するしかないな」と、美女と三種の神器がなくてもクリアできるルートを見つけようとするだろう。

前世と今世の関係がゲームの3面と4面のように「持ち物・経験値を完全に引き継ぐ」と分かっているなら、ほとんどの人は他人を妬まないだろう。

生まれ持った境遇は、記憶はないけれどまぎれもなく自分自身のせい、前世の自分のせい、というのが真実だったなら、ひどい境遇でも諦めがつくかもしれない。

逆に、全ての不幸は前世のせいですらなく、この人生一回きりだと、まるで法律での決め事のように誰もが思っている世の中だとする。そうなると「たとえ家庭環境が悪くても立派になった人も大勢いる。松下幸之助を知ってるか?」なんて自己責任と根性論、生存者バイアスに満ちた一握りのラッキーマンの例を挙げられて、不幸=怠け者、な扱いをされてしまうだろう。それこそディストピアだ。

それより、輪廻転生の概念があって、真実は分からなくても何かしらの「現状を説明する理由=前世のカルマ」があるほうが、よほど楽だよね。

ところが、やはり現実世界はゲームほど単純ではなくて、前世でいくら人からも神からも称賛される生き方をしたとしても、今世でそのご褒美に美人なお金持ちに生まれて早くにイケメンの運命の伴侶と結ばれるわけじゃない。

どちらかというと、前世と今世の関係でこれまでに言われているもう一つの通説、「前世で王様なら今世は乞食、前世女なら今世は男、前世とは立場を逆にして、分からなかった相手側の気持ちを学ぶ」は、よくあることだ。

だけど、そればかりでもない。より多いのは「前々前世も前前世も前世も、似たような人生」を繰り返すパターンだ。

そう、「君の前前前世から僕は 君を探し始めたよ」(RADWINPS)も、「僕の記憶が全て消えても 生まれ変わったらまた君を探す」(嵐)も、本当に本当なんだ。

(2)へ続く。


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