便秘・美肌・健康、様々な効果が期待できると言われている「断食」についてご存知でしょうか?最近ではプチ断食といって「朝だけ」「1日だけ」のように断食を経験したことのない人にとっても比較的簡単に行える断食法もあり、美と健康を目指す女性の間ではブームとなっています。そこで今回は断食の効果ややり方、プチ断食や本格断食を行うことのメリットとデメリットについてご紹介します。他にも、「断食効果なし!?」とならないための間違った断食のやり方や断食経験者の実際の断食結果についてもご紹介します。
断食とは
断食は一言でいうと、飲食をある一定期間断つことです。
近年では1日または半日、朝のみ行うプチ断食が流行っていますが、一方で、3日や1週間といった本格的な断食を行う人も増えています。どちらにしてもある一定期間の断食を行うことで、日々休むことなく働いている内臓を休ませ、美容と健康を促進する効果が期待できるため、女性の間で注目を浴びている健康法と言っていいと思います。では実際に断食を行うことで得られる体への効果を見ていきましょう。
断食を行うことによる体への効果
断食を行うことで体に対して様々な効果があります。
断食の効果①内臓が休まる
人の体は24時間365日休むことなく動き続けています。それは内臓も同じで、私たちが夜眠っている時間帯も内臓は働いています。しかし、1日に3食しっかり食べているのに何となく調子が悪い、胃の調子があまり良くない、疲れが取れにくい、お腹が減りにくい…などのような経験がある場合、内臓が疲れているサインかもしれません。そんな時に断食をすると内臓を休ませてあげることができ、本来の働きを取り戻してくれます。
断食の効果②便秘が改善される
断食の効果で期待されるのが便秘が改善されるということ。断食の日数ややり方によっては溜まっていた宿便が出ることも。便秘が多い女性が健康的に改善できる方法が断食と言えるでしょう。
断食の効果③美肌になる
飽食である現代は美肌になるための色々な商品や健康食品がありますが、妄信的に色々取り入れすぎるとかえってお肌に良くないこともあります。断食で内臓をしっかり休ませることで便秘が改善するとニキビや吹き出物も治り美肌に導いてくれる効果があります。美肌への近道である便秘を改善することが断食では期待できるでしょう。
断食の効果④免疫力アップ
断食で腸内環境が整うと腸と深い関係がある免疫機能が高まり免疫力アップに繋がります。免疫力がアップすると風邪などのあらゆる病気にかかりにくくなります。
断食の効果⑤うつ病予防
腸は精神面と深く関係があり、腸の状態が良くないと気分が落ち込み、酷くなるとうつ病など深刻な状態になってしまいます。断食は精神面と関係する腸の状態を改善する効果があるので定期的な断食はうつ病の改善・予防に役立つと言われています。
断食の効果⑥冷え・むくみの改善
断食を行うことでミトコンドリアが活性化して腎臓機能が元気になると言われています。そのため、むくみや冷えが改善されます。
他にも断食することで睡眠ホルモンが分泌され不眠症を改善したり、胃腸に集中していた血液が筋肉に流れるため肩こりや腰痛の緩和になるなど、本当に様々な効果をもたらします。
断食は何日間がベスト?プチ断食・3日・1週間
断食の効果がわかったところで、断食は一体何日行うのがベストなのか?が気になると思います。そこで次に断食の種類や効果についてご紹介したいと思います。
朝だけ行うプチ断食の効果
断食初心者で比較的楽にできておすすめなのが朝だけ行うという方法。朝だけの断食のやり方はとっても簡単で一定期間の朝食を抜くということ。朝だけのプチ断食中は夜の食事は胃に優しい食事で内臓が休みやすい状態にしてあげるようにします。そうすることで1日の中でも特に内臓が活発になる朝の時間帯に尿や排便を促進され、むくみや便秘が改善されやすくなります。
1日だけ行うプチ断食の効果
朝だけの断食に慣れたら1日だけ断食する方法にステップアップしても良いでしょう。1日だけ断食することで24時間しっかりと内臓器官を休ませることができるので朝だけの断食よりも腸内環境の状態がよくなる効果が期待できます。また、1日だけの断食は月に1度行うのが理想的で、定期的に内臓の負担を軽減することでより効果は高くなります。
プチ断食のメリット・デメリット
朝だけ、または1日だけ行うプチ断食のメリットは何と言っても短期間で済むため、週末を利用できるということ。特に1日断食は何も予定がない日に行うのがベストなので、仕事している女性にとって月に一度の断食デーに充てても良いかも。
また、多くの女性が「断食で宿便が出る」と思い込んでいるようですが、朝だけ、または1日だけの断食では宿便が出なかったという残念な結果になることが多いです。宿便は年月をかけて腸に長く留まった便なので短期間で結果が出ることがないということです。また、プチ断食は内臓器官が停止している時間が短い分、排出される老廃物の量は総合的に少なくなるというデメリットもあります。しっかりデトックスしたい場合はやはり3日間または1週間かけた方が良さそうです。
3日間の本格断食の効果
朝だけ、1日だけのプチ断食では物足りない!という人は3日間の断食にチャレンジしてみましょう。ただ、3日以上の断食は空腹との闘いだけでなく精神面での忍耐力も必要になるので、断食道場などでお世話になるのがおすすめ。というのも、3日間ともなると、断食前の準備食から断食後の回復食までを合わせると1週間程度のプログラムとなるのでしっかりした知識とやり方で行う必要があるからです。3日間のやり方としては断食を始める3日程前から胃腸に優しい食事を取り、断食後の回復食は胃がビックリしないように固形物ではなくお粥などの流動食から取り込んでいきます。3日間も内臓を休ませるため、当然断食の効果は高く見込めるでしょう。
上級者向け1週間断食の効果
1週間ともなると相当の忍耐力が必要になり、また長く内臓器官を休ませていることもあって特に回復期には注意が必要となるため、1週間の断食を考えている人は必ず断食施設に行きましょう。1週間水だけで生活することで便秘や美肌、うつ病改善などの精神面での効果はもちろんありますが体重が減ることによるダイエット効果もあります。1週間何も食べないわけですから減量するのは当然でもあるのですが、断食で内臓機能が高まった影響で断食後も代謝活動がしっかり行われることでリバウンドしにくくなります。
本格断食のメリット・デメリット
3日間や1週間という長い時間で断食を行うと内臓器官がしっかり休まり、持っている本来の力が発揮されることで消化や代謝、排出といった内臓の働きが高まります。一方、数日以上の断食では好転反応と呼ばれる一過性の不調が続くことがあります。これは体のデトックスがうまく行われている証拠ではありますが、倦怠感、眠気、吐き気、頭痛など個人差はありますが全身の不調が現れます。また、本格断食は特に回復期における食事に気をつけたりと、素人が興味本位で行うと大変なこともあるので実践したい時に手軽にできないといったデメリットもあります。
これじゃ効果なし?間違った断食のやり方
「張り切って断食したけど効果なし」という人は以下のことに気をつけて再チャレンジしてみてくださいね。
断食するからと前日に食べ過ぎては効果なし!
明日から断食するからといって前日に食べ過ぎたりというような「食い溜め」をすると当然断食の結果はでません。それどころか食べ過ぎによる消化活動に時間がかかり断食の意味が全くなくなるという結果にも。断食における準備食は当日に向けて少しずつ食事量を減らしていくのが基本となります。
減量目的だと効果なし?
内臓を休ませて体内をデトックスする断食は体重を減らすダイエットとはまた違った目的なので、明らかな数字の変化を期待した減量目的の場合は結果が出ない可能性があります。
断食経験者に聞いてみた!結果はどうだった?
これまで断食を行ったことのある経験者の断食した結果を調べましたので、これから断食を始める人は是非参考にしてくださいね。
断食の結果①お腹がしっかり減るようになった
朝だけの断食を行って2週間。不規則な生活で朝起きても昨夜食べたものがお腹に残っていながら仕事のために朝食をとっていた日々でしたが、胃腸を休ませたいと思い朝だけの断食を行って2週間。帰宅が遅いため、夕飯は軽めに意識して朝を抜いたところ、思いのほか胃腸の調子が良くなり久しぶりに「お腹が減った」という実感が沸きました。以前まで無理してとっていた朝食を抜くことで胃腸を休ませることができています。
断食の結果②プチ断食で便秘が改善
本格的な断食はまだ覚悟がついていないので、まずは手軽に始めることができるプチ断食を始めました。1週間通して朝食を抜き、週末は朝・昼を抜くという方法にしたところ、頑固だった便秘が改善しました。
断食の結果③1日断食で体がスッキリ
ストレスの影響で代謝が落ちていたので覚悟を決めて1日断食を決行しました。午後過ぎまで空腹との闘いでしたが徐々に慣れていき、翌朝は今まで体感したことのないくらいに体がスッキリしていました。体に溜まっていた尿もしっかり排出できた実感があり、断食前に比べて浮腫みが驚くほど軽減した効果を感じています。
最後に
今回はデトックス効果たっぷりの断食の効果についてご紹介しました。断食に興味はあるけど覚悟がない!という人は比較的緩いプチ断食から始め、体のデトックス効果を感じてくださいね。参考になれば幸いです。