真っ白な野菜であるカリフラワーは、栄養素が高そうに見えませんよね。そのため、ブロッコリーよりも食べる頻度が少ない人も多いのではないでしょうか。実は、そんなカリフラワーですが、妊婦にもおすすめな栄養豊富な食材と言われています。今回はそんなカリフラワーの栄養成分、どうして妊婦におすすめなのか、ブロッコリーとの違いは何か、栄養を逃さない食べ方はどうしたらいいのかといった「カリフラワーについて」ご紹介していきます。
カリフラワーにはどんな栄養があるの?ブロッコリーと違う点は?
カリフラワーとブロッコリー、姿はよく似ているので栄養素も似ているのかな?と考える方も多いのではないでしょうか。そこでまずは、カリフラワーに含まれる栄養素、ブロッコリーとカリフラワーの違う点についてご紹介していきます。
カリフラワーの栄養素は?どんな効果があるの?
カリフラワーに含まれる主な栄養素としては、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸、カリウム、パントテン酸、マンガン、食物繊維などが含まれています。特に豊富なのはビタミンCとカリウムで、ビタミンCの含有量はレモンとほぼ同量含まれていると言われています。
そんなカリフラワーですが、生活習慣病予防、むくみ改善、便秘解消、貧血予防、アンチエイジング、といったことに効果があると言われています。
特に豊富に含まれているビタミンCは、疲労回復や風邪予防、アンチエイジングに効果が期待ができ、カリウムは高血圧やむくみ対策に効果があるとされています。食物繊維も豊富ですから、便秘で悩まされている方にとっても食べておきたい食材と言えるでしょう。
カリフラワーとブロッコリーの栄養面で違う点は?
カリフラワーは淡色野菜と呼ばれており、ブロッコリーとは異なって、βカロテンの含有量が非常に少ない食べ物となっています。そのため、ブロッコリーと比較すると栄養価は低い傾向。
しかし、カリフラワーは食物繊維が豊富に含まれているだけではなく、糖質が低く、量も食べやすい食材のため、食事の中に取り入れやすい食べ物と言えるでしょう。
しかも、カリフラワーはブロッコリーと違って茹でたときにビタミンCが失われにくく、栄養素が壊れないと言われています。ブロッコリーよりも調理がしやすい点でも、食べやすい野菜と言えるのではないでしょうか。
カリフラワーが妊婦さんにおすすめな理由とは?
妊婦さんは胎児への影響を考えた食生活を送る必要があるので、食べ物にも慎重になってしまいますよね。そんな妊婦さんにとってカリフラワーは、非常に優秀な食材です。
なぜなら、カリフラワーに含まれる食物繊維は便秘解消に、カリウムはむくみ防止に、鉄分は貧血の予防に欠かせない栄養素だからです。またカリフラワーに豊富なビタミンCは鉄分の吸収を促進し、酸化を防いでくれる優れもので、妊婦さんは積極的に食べておきたい食材とも言えます。
しかも、カリフラワーは妊婦にとって非常に大事な葉酸もとれる食材。葉酸には胎児の先天性異常の発症リスクを下げる効能があるので、欠かせない栄養素ですよね。そんな葉酸はカリフラワー100gあたり88マイクログラム含まれていると言われています。
妊婦さんに推奨されている1日の葉酸必要量は480マイクログラムなので、カリフラワーを少量食べるだけで葉酸を補えるわけではありません。しかし、サラダに添えるだけでお手軽に葉酸をとることができるので、食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
カリフラワーの栄養を逃がさない食べ方・茹で方って?
カリフラワーは先程も述べましたが、栄養素が壊れにくい野菜と言われています。しかし、正しい茹で方があることをご存知でしょうか。
カリフラワーは1房丸ごと熱湯(水1Lに対し塩20gを加えたもの)で1分間茹でる下処理を行います。この際、小麦粉を小さじ1を少量の水で溶いて入れると、あく抜きも一緒に行うことができるので見た目も鮮やかな白のまま、茹で時間も短縮することができます。
カリフラワーは栄養成分が逃げにくいとは言われていますが、3分程度茹でてしまうと栄養成分が逃げてしまいます。そのため、煮込み料理などで食べるよりもサラダやマリネに取り入れて食べるような工夫をすると、栄養素を逃がさない食べ方ができるはずですよ。
また、カリフラワーは生でも食べることができるので、加熱しなくても良いのですが、電子レンジだと簡単に茹でることができます。
カリフラワーは食べやすい大きさに切って水洗いをした後、耐熱容器に入れてラップをし、500wで1分加熱すると丁度良い固さに仕上がりますよ。
最後に
カリフラワーは旬はありますが、比較的年間通して食べることができる野菜です。緑黄色野菜に比べると量を食べやすい野菜なので、気になる栄養素を補うのにはもってこいの食材。
妊婦さんにとって大事な栄養素も含まれているので、普段はあまり食べない方もこれを機に取り入れてみてはいかがでしょうか。