食卓に欠かせない卵ですが、卵の栄養価がどれくらいあるのか知っている人は少ないと思います。含まれる栄養素はもちろん、卵黄と白身だけの場合はどのくらい栄養が違うのかといった点も気になりますよね。
そこで今回は、卵の栄養価や栄養成分についてご紹介していきます。
卵の栄養とは?1個あたりに含まれる栄養素
卵というと良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルなど身体を作るのに必要不可欠な成分がバランスよく含まれており、栄養価が高いと言われています。でも、卵1個あたりどれくらいの栄養素が含まれているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
卵1個(Lサイズ)あたり、たんぱく質は7.4g、ビタミンAは90㎍、ビタミンB12が0.5㎍、ビタミンDは1.1㎍、ビタミンEが0.6㎎、鉄1.1㎎、葉酸26㎍、ビオチン15.2㎍となっています。他にもカルシウムやカリウムといったミネラルも含まれていて、卵は栄養成分がバランスよく含まれています。
卵の黄身と白身の栄養の違い
卵の黄身と白身を分けて料理に使うことがありますが、両者の栄養価は違うか気になりますよね。実は、卵の栄養成分の大部分は卵黄に含まれていると言われています。特にビタミン類は白身にはほとんど含まれていないとのこと。つまり、卵から栄養を摂りたいと思うのであれば、卵黄が欠かせないと言えるでしょう。
ただし、白身に栄養素が含まれていないというわけではなく、白身にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムはむくみ防止には欠かさない成分なので、白身もしっかりと摂っておきたいところですね。
卵の栄養効果とは?
では、そんな卵にはどんな健康効果があるのでしょうか。続いては、卵に含まれている栄養成分の持つ、健康効果についてご紹介していきます。
健康な身体作りができる
卵には身体を作る素となるたんぱく質が豊富に含まれていますが、卵のたんぱく質は特に良質だと言われています。なぜなら、卵には体内で作ることのできない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいるからです。
特に質のよいたんぱく質を摂取することは、消化吸収にも優れており、筋力をつけたい人にとって卵は最適な食べ物と言えるでしょう。また、疲れやストレスの解消にも効果が期待できるので、積極的に卵を摂取していきたいですね。
生活習慣病を予防
卵には沢山のビタミンやミネラルが含まれていますが、オメガ3脂肪酸が含まれていることをご存知でしょうか。卵に含まれるオメガ3脂肪酸は「コレステロールを下げる」「高血圧予防」「動脈硬化を予防」「中性脂肪を下げる」という生活習慣病を予防する効果が期待されています。
卵を食べるとコレステロールが上がるイメージを持っていると思いますが、卵を食べたからと言ってコレステロール値が上がるわけではありません。コレステロールが上がるからと敬遠していた人も、ぜひ卵を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
アンチエイジングができる
卵に含まれるアミノ酸は、美容には欠かせないコラーゲンの素となってきます。しかし、人間の身体はコラーゲンが加齢とともに減少してしまいますから、良質なアミノ酸を含む卵を食べることで、アンチエイジングに効果が期待できると言われています。
卵の栄養価を効率的に摂取する調理方法
卵を食べるのであれば、栄養価が高いまま食べたいという方も多いのではないでしょうか。そこで続いては、卵の栄養価が高いまま食べられる調理方法についてご紹介していきます。
生のまま食べる
卵に含まれるビタミンB群やレシチンは熱に弱いと言われており、加熱をすることで減少をしてしまいます。そのため、栄養素を軽減させることなく摂取したいのであれば、生のまま食べると良いでしょう。
ゆで卵で食べる
卵を生のままで食べることが苦手という方も多いことでしょう。ゆで卵にするとビタミンB群やレシチンは減少してしまいますが、髪の毛を作る成分であるビオチンという栄養素をしっかりととることができると言われています。髪の毛トラブルを抱えている人は、ゆで卵で食べると良さそうですね。
半熟で食べる
実は卵の栄養吸収を最もよくできるのは、半熟卵と言われています。たんぱく質の吸収率だけで見ると、半熟卵は約90%となっており、生卵の約50%に比べて効率的に栄養素を吸収できます。
また、半熟卵の場合はビタミンB群やレシチンの減少もゆで卵に比べると抑えることができますし、消化にも良いです。卵を食べるのであれば、半熟卵が最も栄養価が高いまま食べられる調理方法と言えるでしょう。
最後に
卵を買ったのはいいけれど、賞味期限内に食べきれなかった人も多いのではないでしょうか。しかし、卵の栄養価を知るときっと卵を積極的に食べてみようと思うはず。
健康な身体作りをするためにも、さまざまな調理方法で卵を料理に取り入れてみませんか。