みかんには私たちの体に嬉しい栄養がたくさん詰まっているとご存知ですか?冬になると美味しいみかん。甘酸っぱさがクセになり、ついつい何個も手が伸びてしまうなんてこともありますよね。美味しく食べて栄養たっぷり!みかんの魅力について調べてみました。
みかんの栄養とは
昔から「みかんを1日3個食べると病気知らず」と言われているほど、みかんには体に良い栄養がたくさん含まれています。実際にどんな栄養が含まれ、どんな働きがあるのか見ていきましょう。
みかんに含まれる栄養成分①ビタミンC
みかんには非常に多くのビタミンCが含まれています。みかん100gにおよそ35mg含まれており、大体3個食べると成人1人の1日のビタミンC必要量100mgをまかなうことが出来ます。
ビタミンCには次のような働きがあります。
1、免疫力を高め細菌やウイルスなどの抵抗力をつける働きがあります。そのため、風邪や病気の予防の効果が期待できます。
2、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの動脈硬化を誘発させる悪玉コレステロールを抑制する働きがあります。
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性サンソにヨって酸化し過酸化脂質となるLDLコレステロールを酸化から守る役割があるためです。
3、鉄の吸収力をアップさせる働きがあり、貧血予防の効果が期待できます。食品中に含まれる鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。「ヘム鉄」は主に肉や魚の動物性食品に多く含まれ、「非ヘム鉄」はほうれん草や海藻に多く含まれます。しかしながらヘム鉄の体への吸収率は約10%から20%、非ヘム鉄の吸収率は約2%から5%と高くありません。そのため、鉄の吸収を良くする役割を持つビタミンCと一緒に鉄分を摂る事で効率的に鉄分を摂り入れることができるのです。
4、シミ、そばかすのものになるメラニン色素の原因「チロシン」を作る酵素である「チロシナーゼ」を抑える働きがあり、メラニン色素の沈着を防ぐ効果が期待できます。
また、ビタミンCは肌に弾力やハリをもたらすコラーゲンの生成に必要な栄養素です。
また、関節や骨、爪、血管など私たちの体を健康に保つために必要不可欠な栄養素ですので、積極的に摂るようにしたいですね。
みかんに含まれる栄養成分②β―クリプトキサンチン
β―クリプトキサンチンとは聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは天然に存在すカロテノイド色素の一種です。
カロテノイドは色素成分のことを指し、抗酸化作用があり紫外線から皮膚や目を守る働きがあります。特にβ―クリプトキサンチンは温州みかんに多く含まれ、オレンジの約100倍ともいわれています。
β―クリプトキサンチンには次のような働きがあります。
1、骨の健康維持に効果が期待できます。
2、保水成分「ヒアルロン酸」の量を増やす働きがあり、美肌効果を期待できます。
3、抗酸化作用を持ち、発がんを抑制する働きがあります。
ニンジンなどに含まれるβカロチンの約5倍の発がん抑制効果があるという研究データもあるようです。
注意したい点は、喫煙や飲酒をするとβ―クリプトキサンチンの血中濃度は著しく低下してしまうということです。
みかんを食べる際、飲酒や喫煙は別のタイミングで控えめに行うようにした方が良いでしょう。
みかんの白いスジや皮は栄養豊富?!捨てるのはもったいない!
みかんを食べる際、皮をむいて、白いスジを綺麗にとって食べる方は少なくないのではないでしょうか?
実はみかんの白いスジや皮には驚くべき栄養があるようです。
みかんの白いスジに含まれる栄養成分とは
実はあのみかんの白いスジには「アルベド」という立派な名前があります。
アルベドには、ビタミンPがなんと果肉の300倍含まれているそうです。
ビタミンPには
・コレステロール値の改善
・血行を良くする
・花粉症の予防
などの働きがあります。
みかんの皮に含まれる栄養成分とは?その活用法も
皮の部分にもビタミンPやペクチンなどの栄養が含まれています。ただし、皮をそのまま食べるのは難しいですよね。
そんな時におすすめのみかんの皮の活用法が
・お風呂に浮かべる(血行促進の働き)
・マーマレードジャムを作る
・皮を干してハーブティーのようにして飲む
いずれも皮を良く洗ってから活用するようにしましょう。みかんの白いスジや皮、こんなに体に良い成分を含んでいると分かると捨てるのがもったいないですよね!
みかんは妊婦の栄養補給にもいい?
栄養豊富なみかんは妊婦さんの栄養補給にもぴったりの果物と言えます。妊娠中はホルモンの影響で肌荒れや便秘、疲れが溜まりやすいなどのマイナートラブルが起きやすくなりますが、これらを改善する働きがみかんの栄養素には含まれているのです。
しかしながら、みかんを食べすぎることによって起こりうるデメリットもあります。
みかんには100gあたりおよそ11.2gの糖分が含まれます。食べすぎれば糖分が過多となり妊娠糖尿病になってしまう可能性もあります。
くれぐれも食べすぎには注意して1日2~3個までを目安に食べるようにしましょう。
最後に
今回はみかんの栄養についてご紹介してきました。野菜や果物、お魚など食べ物は旬の季節に栄養価が最も高くなるものです。寒くなる季節にはぜひ温かいお部屋でみかんを食べ、体も心も元気いっぱいになってくださいね!