これからの時期に美味しい長芋は生のまま食べたり、焼いたり炒めたりもでき様々な調理で楽しむことができる野菜です。そんな長芋について、今回は長芋と山芋の違い、長芋のカロリーと糖質、長芋の栄養成分や長芋と相性の良い食べ合わせについて調べてみました。
長芋と山芋の違い
長芋の栄養成分をお伝えするまえに、長芋と山芋の違いってご存知ですか?普段何気に食べている長芋と山芋ですが、実は違いがあったんです。
長芋はヤマイモ科ヤマイモ属の植物で英語表記ではChinese yamと呼ぶ通り、中国原産の芋です。一方、山芋は長芋と同じヤマイモ科ヤマイモ属の植物ですが、原産は中国ではなく日本の山に自生している芋のことをそう呼びます。山芋はこの植物の芋として発達した垣根体を意味し、自然薯のことを指します。自然薯地域によって大和芋、銀杏芋、つくね芋などと呼ばれています。食べた時の違いや向いている食べ方はと言うと、山芋は粘りが強いので粘りを生かした「とろろ」などがおすすめで長芋は反対に粘りが弱く水っぽいので、細かく刻んで和え物や酢のもの、サラダに向いています。
長芋のカロリーと糖質
では気になる長芋のカロリーと糖質を見てみましょう。
芋なのでカロリー、特に糖質は多そうな気がしますが、100gあたりのカロリーは65kcal、糖質は14gとなっています。これは他の芋類と比べても低いのでダイエット中でも安心して食べることができるでしょう。糖質制限中でも、100gの長芋を一気に食べるなんてことはないでしょうから、少し程度なら気にすることはないと思います。
長芋の栄養
「夏バテ防止に長芋を食べよう」「長芋を食べると元気が出る」などとよく聞く長芋ですが、その栄養成分はどんなものでしょうか。では次に、長芋の栄養を見ていきます。
長芋の栄養成分:カリウム
長芋に多く含まれている栄養成分の一つにカリウムがあります。カリウムは体に溜まった余分な水分を排出する働きがあるため、むくみの予防や改善に効果があります。ダイエット中なんかは意外にむくみやすく、むくみがあると痩せにくいので、長芋はおすすめの食材と言えるでしょう。
長芋の栄養成分:食物繊維
長芋のような芋類に豊富な食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ちます。便秘解消に役立つのは嬉しいですよね。
この他にも鉄や代謝を助けるビタミンB1やB6、葉酸、銅、パントテン酸、亜鉛など非常に多くの栄養成分を含んでいます。特に長芋は生で食べられる世界で見ても珍しい芋で、ジアスターゼ(アミラーゼ)という消化酵素を含んでいます。ジアスターゼ(アミラーゼ)は食べ物のデンプンや糖分を分解し消化しやすくしてくれる働きがあります。そのため、疲労や冷えからくる胃腸の機能低下で胃もたれや胃のむかつき、胃痛や食欲不振などの弱った胃腸の働きを高め、消化を促進してくれる作用があります。ジアスターゼのような消化酵素が含まれていると、体内の新陳代謝も高まるので美肌効果も期待できます。
長芋の栄養成分:ネバネバ成分
長芋と言えば「ネバネバ」成分で、オクラや納豆などと同じねばり成分です。このねばり成分は胃の粘膜を保護してくれたり、消化を促進してくれる働きがあります。それ以外にも肝機能や腎機能を高めてくれる効果もあります。また、風邪が流行しやすい風邪の予防も、このネバネバ成分の働きです。また、便秘解消や滋養強壮にも役立ってくれるので、「長芋を食べると元気が出る」というのはこの為です。
このように、長芋はとても栄養価が高く私たちの体を元気にしてくれる野菜と言えるでしょう。
長芋の栄養成分は加熱調理NG
たくさんの豊富な栄養成分がぎゅっと詰まった長芋ですが、少しでも効果的にその栄養を摂りたいですよね。そのためには長芋を調理する際に少し気をつけた方が良さそうです。
長芋は加熱するとそれらの栄養成分が無くなってしまうそうです。それは水溶性であるビタミンだけでなく、ネバネバ成分も加熱によってねばりが弱くなってしまうため、できるだけ加熱せずに生食の方が効果的に栄養を摂ることができるということです。そういう意味でも、和え物やサラダは長芋の栄養がぎっしり摂れるので、積極的に取り入れたいですね。
長芋の栄養成分と相性の良い食べ合わせ
食べ合わせることで効果が出るなんて凄いですよね。
長芋の栄養成分と相性の良い食べ合わせ①長芋+鮭
長芋は胃腸を元気にする食べ物ですが、胃の調子が悪いときは「長芋+鮭」を食べ合わせることで胃腸の調子が良くなります。鮭も実は胃腸の調子を良くするので、どちらも胃の機能を高めてくれる食材です。
長芋の栄養成分と相性の良い食べ合わせ②長芋+ほたて
こちらは老化防止に繋がる食べ合わせだそうで、どちらも体に潤いをもたらす食材なんだそうです。
最後に
長芋の栄養についてご紹介しました。いかがでしたか?長芋と山芋の違い、長芋のカロリーと糖質、長芋の栄養成分や長芋と相性の良い食べ合わせについて調べてみました。参考になれば幸いです。