老若男女問わず好きな人が多いとうもろこし。ヘルシーで甘みがあり、栄養も満点ですが、とうもろこしにどのような効能があるのか、具体的に知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
世界でも様々な国で食べられているとうもろこしですが、実は様々な栄養成分が含まれています。ダイエットにも効果的といわれる、トウモロコシの栄養成分やカロリーなどについて解説します!
とうもろこしの栄養とは?実は炭水化物って知ってた?
栄養満点で効果効能が豊富なとうもろこし。元々は日本の植物ではなく、原産地はアメリカや中南米です。野生種のとうもろこしを原住民が栽培したことにより、世界中に広まりました。
ヨーロッパから世界に広まったとうもろこしですが、きっかけはコロンブスがスペインに持ち帰ったこと。日本には安土桃山時代にポルトガル人によって伝えられ、明治時代以降からよく北海道で栽培されるようになったのです。
食用はもちろん、工業原料やバイオ燃料、家畜の飼料などにも幅広く活用されています。とうもろこしの品種は世界に数千種存在し、焼いたり、ゆでたりしてそのまま食べるだけでなく、コーンフレークやポップコーン、トルティーヤなど色々な食品に加工されて親しまれています。
とうもろこしに含まれる栄養成分とは
主食としても親しまれる栄養成分豊富なとうもろこしは、ウイスキーなどのお酒の原料にもなり、コーンスターチやコーン油の原料にもなります。
とうもろこしの主成分はでんぷん。炭水化物が多いイメージですが、胚芽の部分にはビタミンB1やB2、E、そして脂肪分なども多く含まれています。カロリーが高く高エネルギーなので、子供のエネルギー補給としてのおやつにも人気です。味がおいしいだけでなく、栄養素をバランスよく含んでいるので、高エネルギーの栄養食品とも言えるでしょう。
とうもろこしのカロリーは「茹でる」か「焼く」かで変わる!
そんなとうもろこしのカロリーですが、実は茹でるか焼くかといった調理方法によってカロリーが大きく異なってくるのが珍しいところ。
茹でとうもろこしのばあいは1本100gあたり約99kcal程度ですが、焼きとうもろこしになると1本136gあたり約136kcalになります。焼きとうもろこしは食べられる部分が増えるので、その分カロリーも高くなるようです。
因みに、とうもろこし以外の野菜のカロリーはトマトなら1個 約31kcal、ナスは1個 約16kcal、きゅうりなら1本約14kcal。とうもろこしは他の野菜のカロリーと比較すればカロリーが高めと思われますが、腹持ちが良く栄養満点の食べ物なのでおやつや主食にするとヘルシーでおすすめです。
とうもろこしの糖質も「茹でる」か「焼く」かで変わる?
また、とうもろこしの糖質量もカロリーと同様に調理法で数値が変わってきます。茹でとうもろこしは1本あたり約15.1g、焼きとうもろこしだと1本あたり約25.1gになります。
とうもろこしは甘みがあるため、他の野菜よりも糖質が高い傾向にあります。
とうもろこしの栄養成分!健康への効能は?
とうもろこしはとても栄養が豊富な食品。ですが、どんな栄養素が含まれているのか具体的に知っているという人は多くないはず。とうもろこしの栄養素について詳しく解説します!
とうもろこしの栄養成分と効能は?
とうもろこしの栄養成分は、主に炭水化物。そのほかの野菜類と比べてみるとビタミン類などが多くはないですが、ミネラルなどのバランスは良いのが特徴です。また、食物繊維が豊富なのも特徴です。ビタミンも決して少ないわけではないので、非常に栄養価が高い野菜といえます。
とうもろこしの栄養成分と効能①ビタミン類
とうもろこしに含まれるビタミンは決して多くないですが、ビタミンB群は豊富です。ビタミンB群は代謝と血流に働きかけて身体の冷えに効果がある栄養素なので、冷え性や貧血の方に効能があると考えられます。また、ビタミンEはくすみや乾燥の予防になり、美容にも効能があると考えられます。
とうもろこしの栄養成分と効能②食物繊維
とうもろこしに豊富な食物繊維は、100グラムにおよそ3グラムも含まれています。便秘に悩む方やダイエット中の方にとっては、非常に高い効能が期待できます。
とうもろこしの栄養成分と効能③マグネシウムなどのミネラル
とうもろこしはミネラルが豊富ですが、特にその中でもマグネシウムが豊富。マグネシウムも便を柔らかくして、便秘の予防と改善につながると考えられます。
とうもろこしは炭水化物だから太る?ダイエットに向いている理由
とうもろこしは栄養満点ですが、炭水化物であるため、とうもろこしを食べると太るといったイメージもあるかもしれません。ですが、実はとうもろこしの栄養はダイエットにもおすすめなのです。
とうもろこしに含まれるたんぱく質を構成するアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンは必須アミノ酸と呼ばれ、ダイエットに欠かせない栄養素。人間の体では作ることができない成分であるため、食べ物で摂る必要があるのです。
ですが、とうもろこしに含まれる必須アミノ酸は「アミノ酸スコア」というものが低く、質が良いとは言えないものです。肉類や牛乳、卵などの他の食材を組み合わせることで、食事全体の栄養バランスをより良くすることができます。とうもろこしだけでなく、他の食材もバランスよく食べることが大事です。
とうもろこしの栄養といえば食物繊維!ダイエットに効果あり
とうもろこしの栄養といえば食物繊維。実はこの食物繊維は便秘解消だけでなく、ダイエットにも効果が期待できるんです!
とうもろこしの栄養・食物繊維にはダイエットに効果的な要素が満点!
とうもろこしに含まれる食物繊維のダイエット効果には、善玉菌を増やして腸内環境を整えたり、胃の中で水分を取り込んで膨張し、食べ過ぎを防いだりといった効果が期待できます。さらに、水分を含んでゲル状化することで、余分な脂肪を吸着して体の外へ排出する働きも有しています。
また、とうもろこしに豊富な不溶性食物繊維はよく噛む傾向にあるので満腹中枢を刺激しやすく、お腹の中で膨らんで満腹感が得や少なります。
とうもろこしの栄養・食物繊維は血糖値の改善にも効果的
とうもろこしに含まれる食物繊維には、血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。血糖値が急激に上昇することは、脂肪の増加の原因にもなるのです。
食物繊維を摂ることで血糖値を一定保つことができます。血糖値を一定に保つことで、脂肪を増加させない効果が期待できるのです。ダイエット中は積極的に食物繊維を摂った方が効果的。例えば、朝ごはんの主食をとうもろこしに変えるなどから始めてみましょう。
とうもろこしの栄養・食物繊維の便秘解消効果はダイエットにも効果的
食物繊維の代表的な効能としては便秘解消効果が挙げられます。便秘は、ダイエットとも深い関係にあります。トウモロコシに含まれるセルロースという不溶性食物繊維が腸を刺激して蠕動運動を活発にすることで、便通をスムーズにしてポッコリお腹を改善することが
とうもろこしは栄養満点だけど食べ過ぎには注意?
栄養満点のとうもろこしですが、食べすぎてしまうとかえって健康に害が表れてしまうこともあります。その原因と症状とは?
栄養満点のとうもろこしは食べ過ぎると下痢の原因に?
とうもろこしを食べすぎると下痢の原因になってしまうことがあります。特に大人よりも子供が生じやすいとうもろこしによる下痢症状を表しやすいため、特に注意しましょう。
とうもろこしによる下痢は、豊富な食物繊維によるもの。また、よく噛まないと消化できないため、消化不良による腹痛につながることも。
とうもろこしは1日に1本までが適切な摂取量。さらに、とうもろこしはそのものを焼いたり茹でたりして食べる場合のほか、加工食品にも意外と多く含まれているので注意しましょう。コーンスナック菓子やポップコーン、コーンスターチを含んだお菓子、とうもろこしの缶詰やシリアル、タコス、ポタージュなど、加工食品まで含めて考えると、とうもろこしそのものは1日半分程度にとどめた方が良いでしょう。
とうもろこしは栄養満点でダイエットに不向き?食べ過ぎを防ぐには
栄養満点のとうもろこしは、食べすぎてしまうとダイエットにも影響が表れてしまうと考えられます。適切な摂取量を守ればダイエットにも効果的な食材ですので、まず賢い食べ方を覚えましょう。
まず、とうもろこしは間食ではなく主食として食べるようにしましょう。普段食べているご飯やパン、麺類などの主食をとうもろこしに置き換えることで、カロリーをカットして栄養を摂取し、痩せやすい体質に慣れます。
とうもろこしは主食としては相応しい腹持ちの良さがあるので、十分主食として役立ってくれるでしょう。
さらにおすすめなのが、食事と一緒にとうもろこしのひげ茶を飲むこと。とうもろこしのひげの部分はなかなか使い道がないので普段は捨てられることが多いですが、実はひげの部分も栄養は豊富。利尿作用のあるカリウムがむくみ解消に役立ったり、鉄分や代謝をアップしてくれる作用が豊富だったりします。さらに、食物繊維も含まれていて便秘解消効果も期待できます。とうもろこしのひげ茶は市販されているので、毎日の食事に取り入れると良いでしょう。
最後に
栄養満点のとうもろこし。とうもろこしは栄養が豊富で世界3大穀物のひとつといわれ、主食にもされていますが、その分カロリーが高いと思われがちです。ですが、実はダイエットにも効果的な食材と考えられているのです。
とうもろこしに含まれる栄養価は高く、利尿作用やコレステロールを抑える効果など、様々な働きが期待できます。適切な摂取量を取り続けていれば、毎日の健康に一役買ってくれること間違いありません。
健康や美容に効果的なとうもろこしを食生活に取り入れて、健康をキープしましょう!