20代後半や30代になると、転職を考える方も徐々に出てくる頃ではないでしょうか。特に女性にとって20代後半~30代は結婚や妊娠を機に退職をする方も出てくる頃。子供が幼稚園に通うようになり、お家のローンや保険のことを考えると社会復帰して家計に余裕を持たせたいと思う方も多いことでしょう。
昨今の転職事情はどちらかというと売り手市場。リーマンショックにより買い手市場だった転職市場は今が転職すべき時と言っても過言ではありません。しかしながら、安易に転職してしまうとこれまでの安定を失うどころか、キャリアを潰しかねる結果が待ち受けているかも・・・。
今回は転職をする際、絶対抑えて置いていただきたい基本のポイントを3つご紹介します。
30代で転職するなら慎重に!何のための転職かをよく考える
もしあなたが既にお仕事に就いていらっしゃるなら、何のために転職をするのかをまずじっくりお考えになってください。もっと大手企業へ転職して大きな仕事をするためでしょうか。それとも今の会社の人間関係やお給料などに不満があるからでしょうか。転職をしたいと思う、ということは何かしら今の状態に問題があるということ。そこを明白にし、それを改善してくれる環境を探すのが転職というものです。
また、あなたがお子様を産んで専業主婦をしており社会復帰のために就職をしたいというのであれば何のために働くのかを明白にしましょう。家計のためなのか、自分のためなのか。家計のためであれば年収いくら程が望ましいのか、自分のためであればどんな仕事がベストなのかをじっくり考慮してください。
漠然と転職活動をすることほど危険なものはありません。悲しいことに、世の中にはブラック企業と呼ばれる労基違反を平気で強いてくる会社は多いものです。いざ入社してみたら求人票と書いてあることが全然違った、人間関係が悪く自分の仕事が終わっても定時退社できないなど問題のある会社は多くありますが、それは入ってみるまで分からないことです。
ですから、まずは自分が何のために転職をしたいのかを明白にしましょう。芯がしっかりと定まっていれば、妥協したり我慢したりすることなく満足のいく転職活動になる可能性が高まりますよ。
転職するなら、求人情報で正社員募集の有無をチェック
売り手市場の昨今、転職するなら正社員として転職することをおすすめします。以前派遣切りなどが問題になりましたが、今でもパートやアルバイトなどを低賃金で働かせ、正社員同様の働きを求める企業は少なくありません。また、悲しいことに一度パートやアルバイトとして働いてしまうと正社員へ転職することは難しくなります。ですから、キャリアを積みたいなら正社員募集の有無をチェックしましょう。
中には「未経験OK」という求人もあります。ですが、未経験・無資格で本当にその企業の正社員の仕事がこなせるのかよく考えてみてください。実際応募をしてみて、面接で質問するのも手です。
また、パートやアルバイトでも人手不足の昨今、小さなお子様がいらっしゃるという理由だけでシフトを休んだり時短勤務を活用するということを白い目で見る方は意外と多いものです。そういった場合は同じような境遇の方が多く働いている職場を探したり、マザーズハローワークなど子持ちであることを前提とした求人を探しましょう。
パートやアルバイトで未経験からスタートし、ゆくゆくは正社員へ登用という求人もよく見かけますが、実際に登用された割合はどれほどなのかもしっかり調べておく必要があります。若ければそれだけでも労働力になるほどの売り手市場ですが、今後はどうなるかわかりません。せっかく新しく仕事を探すのでしたら、正社員を目指すことをおすすめします。
20代・30代の転職では様々な求人媒体を活用する
転職活動をする際、ひとつの求人媒体にのみ頼っていませんか?求人といえばハローワークを思い浮かべる方も多いことでしょう。しかしながら、リクルートや毎日コミュニケーション、人材紹介会社など多数の求人媒体が存在していることをまずは知っておいてください。
ハローワークへ行けば仕事を紹介してくれますが、ハローワークへ求人を出すのは無料です。ですが、リクルートの扱うタウンワークやリクナビNEXT、毎日コミュニケーションの扱うマイナビなどの媒体は企業から掲載料を貰って求人情報を掲載しています。しかも大手媒体のほとんどは掲載期間が決まっており、掲載期間を過ぎると採用の有無に関わらず掲載が終了してしまうので企業側もそれを承知で人を欲しがっているということがわかりますね。
また、エージェントなどの人材紹介会社を活用するのも一つの手です。自分ひとりではどの企業が自分のライフスタイルや求める仕事内容に合っているかわからない・・・という場合にはエージェントの方と面談の上、応募する企業を決定することができます。
もちろん必ず合格するという訳ではありませんが。やたらめったらよくわからない会社を受けるよりはずっと希望に近い企業と出会えるはずですよ。大切なのは情報網を広く持っておくこと。様々な求人媒体を活用して出会えるチャンスを広げてくださいね。