運気の上がる待ち受けって流行ってるけど、待ち受けで根強い人気がある「護符」ってあれ、実は真言密教か陰陽道か道教の呪法が元になってるのよ。そのどれも神仏習合時代にも、その後にもどんどんいいとこ取りされて混ざって今に至る、と。
その護符で、『喼急如律令』か『急急如律令』って文字を見かけたことある人も多いんじゃないかと思うけど、あれは本来は陰陽道の一種ね。意味まではイマイチ知られてないと思うんでちょっと話しとくわね。
■『喼急如律令』『急急如律令』の意味は?
『喼急如律令』『急急如律令』の読み仮名は「きゅうきゅうにょりつりょう」で、『喼急如律令』の最初の「喼」は普通の漢字変換じゃ出て来ないし、みんなの見てるパソコンやスマホの環境次第では表示されないと思うけど、「叶う」とかの字の「口」偏に「急」ね。
元々は中国の律令制時代の言葉で「急ぎ律令の如くせよ」って何かの命令書の結び文句につけてた言葉で、それが後から呪法の締め言葉になったらしいわ。「速やかに○○を叶えるために動け!」みたいな意味で護符に使われるようになったのよ。
最初の文字も「急」にしてる護符は、表示されないから新字でいいや、ってことかしらね。ぶっちゃけ、意味が通じればいいって感じだから「急」でも構わないわよ。これが神様や仏様のお名前だったら「齊藤さま」に「斉藤さま」って書いたら「俺は齊藤なんだけど・・・」ってなるかもだけど、そうじゃないからね。
■現代の日本語で書いた願文の最後につけてもOK
この『喼急如律令』は言葉自体に強いパワーがあって、願文の実現を早める・確実にするだけじゃなく、「願望実現の妨害をするあらゆる魔を払う」とも言われてるわ。
使い方だけど、護符で既にこの言葉が入ってるものを使うのもいいし、神仏を信じてる人なら自分で何か護符的なものを作るときや、普通の日本語でお願い事を紙に書くときなんかに、末尾に書き記しておくといいかもね。