2020年の世の中(3)春分図に観る日本はレディ・プレイヤーの世界
今回は日本の国民、日本国籍を持つ一般庶民を取り巻く状況、どんな一年になるのかについて。
国民は経済難でも飄々とアニメやVRを楽しみ生きるもお国のために招集される?
国のホロスコープでは「月」が国民を、「太陽」が国家元首を示すのね。国家元首についてはあとで話すから先に月=国民の状況について。
国民を表す「月」は7室滞在。水瓶座13度で、10室滞在の牡牛座15度の金星とスクエア。支配星の天王星は牡牛座4度で10室。
★水瓶座の月はいかにも日本のアニメや漫画文化
水瓶座の月は「人は人、自分は自分」で、上下関係にも、そしてお金のあるなしにも頓着せずにその人そのものの個性、人間性を大切にしていく。人間よりむしろその創作物や世界観みたいな「生み出すもの」に惹きつけられる。そして未来志向。
7室は外交、社交。ここに月があると、人だと多くの人に会うのが好きか会う仕事で、自分をアピールするのが好きだったりする。日本のアニメとか漫画とかは世界でも大人気だけど、独自に発展した文化的な創作物が国境を越えて同じ趣味嗜好の人達に愛されて、ファンやクリエイター同士が繋がっていくのはとても水瓶座的。近年はライトノベルでSF的な設定の物語が原作として人気らしいけど、SFも未来志向でやっぱり水瓶座的。
オリンピックもあって外国人が大勢やってくるし、日本の文化を今一度世界にアピールする機会でもある。7室・水瓶座の月はそれをごく自然に望んでやっていける国民。「お・も・て・な・し!おもてなし!してくださいね!」なんて国から言われなくても、外国人が日本の文化に興味を持ってくれたら嬉しくておもてなしできちゃうわよね。
★DSC土星冥王星で「日本の伝統やしきたり、礼儀作法も忘れるな」
ただ、一方ではこの2020年の春分図では(2)で話したように7室の始まりDSCには山羊座の土星冥王星も合してるのよね。
国際政治方面では超・強行姿勢に出なきゃになることがありそうだけど、政治家や外交官でもない日本人でも、国内でときには「強行姿勢」を取らなきゃなことも多い年。これまで、ガイジンさんにはいつも笑顔で、何をしても大目に見てきた優しい人でも、ついに堪忍袋の緒が切れる5秒前。
これは「サブカルばかりでなく、もっと歴史あるもの、伝統的な日本の文化もきちんと理解していってください。それなりの礼儀作法を身に付けてください。規則を守ってください。これだけ言っても舞妓に触ったり文化財に落書きしたり、日本文化を踏み躙るようなことをするなら、こっちもそれなりに報復させてもらうが、よろしいな!」くらいのドスのきいた主張。
★10室の金星と天王星がスクエアで「国の考えが相容れないうえに金欠の原因」
国の言いなりにはならない、と思いつつ、10室=国の決め事の部屋にいる金星、水瓶座の支配星の天王星とはスクエアで、国がいいと思うものと国民がいいと思うものが食い違っちゃってるのよね。「暑さ対策にみんなで打ち水」とか言われても「それより札幌開催でいいじゃん」となったような「国の方針や決定と国民の望むものの食い違い」は2020年はオリンピック関連に限らず、たくさんあるでしょうね。
国民には国民の、個々の人それぞれの「こういう日本を見て欲しい」理想型があって、それを演じていくんだと思うわ。
対・外国人に限らず、2020年は理想と現実に乖離があって、でもそれが努力じゃ埋まらないことが分かって「現実ではどうにもならないから、演じる」「現実ではどうにもならないから、仮想現実で夢を叶える」ほうに、特に物欲がそもそも薄い若い世代はシフトして、演じること、仮想現実で欲望を満たすことで満足していくようになる。
2020年の春分図では、水瓶座の月には11室・双子座12度のPoF(パートオブフォーチュン)とのトラインがあって、これは仲間と創り上げる共同体、コミュニティのような場所に幸せを見出せる表示。スピルバーグの映画『レディ・プレイヤー』の第1作では現実世界はスラムのまま放置されてて、そのスラムでも若者達はVRの世界で思い思いに自分のアバターを作って仮想現実の世界を仲間とともに存分に楽しんでいたけど、あんなふうになっていくのかもしれないわ。