努力家のあなたへ(1)
※旧メディアVeryGoodからの移行記事です。古い日付や内容、リンク切れやレイアウト乱れ等ご了承ください。
2020年もその先も。困難な時代は続くけど
2020年の世の中のこと、もう星回りとかこんな感じとか、あらかた占いは済んでるんだけどね。そのままだと全体的に物騒なことばっかり、転ばぬ先の杖な話だらけでもう、杖を集めて鉄の王座が作れちゃうレベル((震))でも、なんとか解釈をなるべくポジティヴにしようと編集を頑張ってるから、もうちょい待ってねん。
(恋愛運は近いうちにアプリの読み物で、12月には恒例の電子書籍で!)
で、今回は西洋占星術用語は抜きにして、2020年だけじゃなくてもう少し先まで、どんな世の中になっていくのか、人は(って、主語がめちゃ大きくて漠然としてるけど)これからの時代をどう生きていくのか、みたいな話。
「どう生きたらいいか」のアドバイスじゃなくて「こういう生き方があるわよ」って想定し得る範囲の選択肢をざっと挙げるだけね。アタシ、アドバイスできるような立派な人間じゃないし(泣)
真面目過ぎて「要領良く生きられない」人がたどり着く占いやスピリチュアル
特に「要領良く生きられない」から、人生がうまくいかなくて、だからこそ人一倍悩んで、占いやスピリチュアルを必要としてきた人達向けね。
これはアタシの独断と偏見と霊感(爆)で確信してて、これまでもずっと言い続けてきてるんだけど、占いやスピリチュアルを必要としない人達は占い好きを他力本願とか言うけど、本当は人一倍真面目で努力家ばかり。努力に努力を重ねてきたけど、どうにもならなかった人が「なぜ、うまくいかないんだろう?」って、原因と解決法を見つける努力をしてたどり着くのよね。
他力本願どころか、真面目過ぎたり誠実過ぎたり、うまくいかないのは「自分のせい」「自分の能力が足りない、努力が足りないせい」と思ってて。最近はようやくみんな気付いてきたけど、現実社会での成功とか好きな人と相思相愛になって結婚して子供にも恵まれるとか、そういうことと「人間性」「努力」は実はあんまり関係がない。
生まれ持った財産や美貌や身体的な優位性をそのまま使って、幼少期だけじゃなく大人になってもずっと、それらを持たない人より満たされた人生を送る人は多い。恋愛や結婚もやっぱり生まれ持った美貌や財産があれば人より有利になるけど、街中のカップルや夫婦を見ても釣り合う2人ばかりじゃなくて美女と野獣も野獣と美女の組み合わせもとっても多い。
「努力は必ず報われる」も生存者バイアス
容姿も中身もダメダメでも、相性のいい人と出逢える人もいる。彼らの中でも謙虚な人ほど「運が良かっただけです」と言うし、そうじゃない人は「自分が努力したから」と思い込んでそれを隠そうともしなかったりする。
資産家の親元に生まれてその資金のおかげで一般家庭より恵まれた環境で下駄を履かせてもらったり親から会社受け継いだりしても、遺伝のおかげで美男美女で失恋知らずだったりしても、自分がたまたま恵まれていたから少しの努力で結果が出やすかったとは思わない。
生まれつき5合目にいて8合目まで行くケーブルカーの予約席があった人が山頂で、麓から自分の足で登ってきて5合目で疲れてしまった人を見て「あの人、努力してない。だからいまだに5合目にいるんでしょ」と蔑むようなことが、今の世の中では増えていて。
もちろん、麓から努力して山頂にたどり着くように、何もない状態から血の滲むような努力を重ねて、自分の思い通りの人生を歩んでいる人もたくさんいる。でも、彼らに競争で負けたり、彼らを支える立場で芽が出ないままになった、彼らの何倍もの「努力しても成功しなかった人達」もいて「努力すれば必ず報われる」と言い切れるのは生存者バイアスとかってやつよね。
2020年が近年では恐らくそういう風潮のピークで、2021年からはまた違った世相に変化する、というより「自他共に厳しい人達」と「自他共にどうでもいい人達」に、だんだんと分岐していく感じ。
「自他共にどうでもいい」って、ずいぶん投げやりな感じよね。でも、なぜどうでもよくなるかは、人それぞれ別の理由がある。ただ、寄付金が本当の善意だろうと税金対策だろうと良いことした気持ちになりたいからだろうと、集まるのは「同じお金」よね。そんな感じで、どんな人が人生観でそうなるに至ったかは別でも、全体として「自他共にどうでもいい」という態度を取る人が世の中の3分の1くらいは出てくるんじゃないかと。