小惑星の話をザクザクしてきたけど、今回は『準惑星』の『エリス』の話。またしても、基本的なことは巷のちゃんとした教科書読んでもらって、こっちは言いたい放題の仮説よん。
火星の妹で『争いと不和の女神』って散々な言われようの『エリス』
一応、ものすごい基本的なことだけ話すと、エリスは惑星に次ぐ『準惑星』で、ホロスコープを出せるソフトやサイトだと、チェック入れるだけで出せるところが多いわ。
でも公転周期が557年で、今この世に生きてる人達のエリスはみーんな牡羊座。2019年現在は牡羊座24度。
だから「エリスが魚座の人は…山羊座の人は…」みたいなことは歴史的な人物や出来事を検証するとき以外はあんまり使わないのね。
神話では火星の妹で、神々のパーティーで仲間外れにされてたからむかついて3人の女神を争わせるために「一番美しい方に」って書いた金のリンゴを投げ込んで、争いが起きたのを楽しんでた、なんて話があって。
そこから、エリスには「平穏なところにあえて争いを起こす」「仲間外れにされた者が、争いを高みの見物をする」エリスが関わる天体や感受点、滞在するハウスには不和・戦争・トラブル、他人を疑うetc.とにかくマイナスな意味ばかりが当てはめられてるのね。
でも、もうずーっと牡羊座にいて、数年の年齢差くらいなら度数もほとんど変わらないから相性には使わないし、今までは出生図の解読にも、トランジットでもあんまり使ってない占星術師が多かったんじゃないかと思うのね。
それが最近、特に今年になってからかしら。「この事件、この犯罪、この事故、牡羊座の星が絡んでない?・・・何もないわ、おかしいわ」と思うことがちらほら出てきたのね。で、なんとなく今になってエリスが気になったり、事件事故の分析でエリスを使う占い師が増えた理由って、
令和元年5月1日は牡羊座23度のエリスと山羊座23度の冥王星が正確なスクエア
今はまた冥王星が逆行して20度まで戻ってるけど、5月1日時点では山羊座の土星もドラゴンテイルも山羊座20度付近で、エリスの「不和・争い」の象意が強調されてたのね。「令和に入ってから、どうも、世の中が荒れてる」と感じてる人も多いみたいだけど、これは日本だけじゃなくて世界的にそういう、きな臭い時期に入ってるってことね(泣)
エリスのいいところ!
でも、エリスってそれこそ「仲間外れにされた」からいじけてるっぽいし、いじめられっ子だから悪く言われるばかりだけど、実は大切な役割も担ってて、それは、
平穏なところにあえて争いを起こす ×
馴れ合いと事なかれ主義の環境で問題提起する◯
今は牡羊座にいるからというのもあるけど、火星の妹だけあって勇敢に、やっぱり平穏はぶち壊すけどみんながスルーしてる、本当はそれについて考えたり改革したりする必要があることに目を向けさせるのね。
牡羊座のエリスと個人天体が合やハードアスペクト持ってる人は、決して人間関係が穏やかじゃない人が多いみたいだけど、でも、その人によってもたらされてる問題は、みんなが本当は向き合うべきことなのよ。
続く。かも。