夫婦2人暮らしがスタートしたら、生活費について考えていきましょう。きちんとやりくりすれば、1人暮らしだった時よりも貯金額が増えるかもしれませんよ。今回は夫婦2人で生活費を分担する方法や負担割合、3人家族になったときにかかる生活費の平均金額についてご紹介いたします。
夫婦2人の生活費、どう分担するべき?
夫婦2人で生活費を分担する方法は3つあります。
① 家賃、光熱費、食費など項目別に分担する
② 夫婦共通の口座にお互い一定額を振り込み、そこからやりくりする
③ 妻か夫どちらかが生活費を全て支払い、もう一方の収入を全額貯金する
項目別に分担する方法では、金額の大きい家賃だけ折半するという夫婦もいます。一番平等な分担は夫婦共通の口座から支払う方法かもしれませんね。また、どちらか一方の収入を全額貯金にする方法は、支払う側の口座だけを管理すれば良いので非常に便利と言えます。夫婦2人でどのように生活費を分担するか、よく話し合いをしてくださいね。
「実際のところ、みんなどんな風に分担しているんだろう?」と気になりますよね。過去のアンケート調査では「夫が全て負担している」という夫婦が約3割、「夫が多めに負担している」という夫婦が3割、「全て折半している」という夫婦が約2割、また「妻が全て負担している」という夫婦が約2割いることがわかりました。
夫婦2人それぞれが生活費を負担する場合の割合
では、夫婦の生活費を負担する割合を考えていきましょう。
割合パターンを3つ用意してみました。
夫婦2人の生活費負担割合①夫7:妻3
パート主婦であれば、生活費の3割程度は負担できるのではないかと思います。家賃、光熱費を夫に負担してもらい、残りの食費やその他生活必需品は妻が負担するというケースになります。
夫婦2人の生活費負担割合②夫5:妻5
妻も正社員で働き、夫婦の収入に差が無いのであれば5:5の割合で問題ないでしょう。負担額が公平なので、家事もしっかり分担して生活したいところですね。
夫婦2人の生活費負担割合③夫9:妻1
妻が負担するのは生活費必需品のみで、生活費のほとんどは夫の収入から負担しています。妻がパートで働いていても、そのお金は貯金もしくはお小遣いにまわしています。
夫婦の生活費を負担する割合は、夫と妻それぞれの収入にどれくらいの差があるのか、という点さえ意識すれば決めやすいのではないかと思います。
2人暮らしの生活費10万円でやりくりできる?
夫婦2人の生活費を10万円に設定してみます。
ここでは必要最低限「生きていくため」の生活費で考えていきます。
夫婦2人の生活費10万円の内訳例
食費 20000円
住居費 60000円
水道光熱費 15000円
生活雑貨 5000円
・・・これはかなり厳しいですね。
まず住居費を60000円にするというのが難しいのではないでしょうか。家賃の全国平均は55000円程ですが東京の家賃平均は約80000円です。
また、先ほど述べた通り「生きていくため」の生活費なので、この内訳にはこのご時世に欠かせないスマートフォンやプロバイダー、保険料、娯楽費が一切入っていません。
2人暮らしの生活費10万円というのは可能なのか?という点で考えると、とても難しいことですね。住む地域によって家賃と光熱費が大きく変わってくるので、田舎に移住して自給自足ができれば不可能ではないかもしれません。
生活費の平均金額、3人家族になった場合は?
夫婦2人の生活費の分担や割合が決まって一定額の貯金ができるようになったら、3人家族になった場合の生活費を考えておくのも良いですね。3人家族の生活費は平均約29万円と言われています。20代で夫婦2人の生活費が平均約19万円と言われているので、プラス10万円程だと考えておくといいかもしれません。それでは生活費の平均金額が3人家族の場合、手取り額によってどう変化するのか見ていきましょう。
手取り20万円で3人家族の場合
食費 40000円
住居費 70000円
水道光熱費 15000円
スマートフォン・インターネット 13000円
生活雑貨 15000円
養育費 10000円
娯楽・交際費 30000円
手取り25万円で3人家族の場合
食費 50000円
住居費 80000円
水道光熱費 15000円
スマートフォン・インターネット 13000円
生活雑貨 18000円
養育費 15000円
娯楽・交際費 30000円
手取り30万円で3人家族の場合
食費 50000円
住居費 95000円
水道光熱費 20000円
スマートフォン・インターネット 15000円
生活雑貨 20000円
養育費 15000円
娯楽・交際費 30000円
手取り額に10万円の差がでると、住居費と食費がそれぞれ2万円程変わっていきますね。何にお金を使うのか、各家庭によって差があるかもしれませんが参考程度にしてみてくださいね。
最後に
生活費を夫婦2人でどう分担していくのか、また何にお金をいくら使うのかしっかり決めておくようにしましょう。毎月もらえる金額、使う金額を明確にしておくことで貯金がしやすくなりますよ。今回ご紹介した例を見たときに、どう感じましたか?どんな項目が使い過ぎているのか、節約できているのかを知ることで節約のモチベーションを高めていきたいですね。