食費を節約したいと考える人は多いです。一人暮らしでも5人族でも、節約を考えたとき真っ先に思いつくのが「食費」ですよね。しかし、食費の節約はなかなか続かないという人が多いのが現実です。今回は、誰でも無理なく食費が節約できる節約のポイントやおすすめの食材や献立レシピをご紹介します。
節約の前に!1か月にかかる食費ってどれくらい?
まずは、ご自身が1か月にどれくらい食費にお金をかけているかを知ることから始めましょう。食費を把握するには、1か月分の食事に関するレシートを袋や箱に保管することから始め、時間をみて集計しましょう。
節約しないといくら?一般的な食費の平均相場
一般的に、世の中の人がどれくらい食費をかけているのかを知るのも大事です。総務省の家計調査やSNSをもとに、1か月の大体の食費を調べてみました。
- 一人暮らしの食費 約45,000円
- 夫婦2人暮らしの食費 約67,000円
- 3人家族の食費 約74,000円
- 4人家族の食費 約80,000円
- 5人家族の食費 約90,000円
節約を一切しない場合、1か月あたりこれくらいの食費になります。家族が増える分、また子供の成長に伴って食費は増加します。こちらの食費相場には外食費やお酒代も含まれていますが、これらを除いたとしても、1か月にかかる食費の平均は次のとおりです。
- 一人暮らしの食費 約28,000円
- 夫婦2人暮らしの食費 約43,000円
- 3人家族の食費 約58,000円
- 4人家族の食費 約73,000円
- 5人家族の食費 約88,000円
あくまで平均ですが、家族がひとり増えるごとに食費が約15000円ずつ上がっていく傾向ですね。特別贅沢をしなくても、普通に使えばこれくらいの金額を食費に費やしているということです。また、家族の人数が少ないほど、外食代やお酒など、嗜好品代に食費を費やしていることがわかりますね。
食費はもっと節約できる!食費を節約するポイント8つ
食費を節約する方法として挙げられるのは、前項で明確になったように外食や嗜好品、さらには無駄を省くことです。節約するポイントをご紹介します。
1.食費の節約に自炊なしはあり得ない
食費にかかる平均値を見て、外食代や嗜好品代にお金がかかっていることはご理解いただけたでしょう。食費を節約するには、まず一番に外食をひかえなくてはなりません。たとえひとりあたり500円のバリューセットでも、塵も積もれば山となります。1か月の食費を把握し、かかった外食代で何日過ごせるかを考えると、おのずと外食は減りますよ。ランチも同様です。
- 大学生はおにぎりで食費節約
- 社会人は前日の夕飯を弁当にして食費節約
- 食べられる部分は全部食べる
大学生は学食やコンビニでランチを済ませる傾向にあります。たしかに学食のランチは格安ではありますが、それが毎日続くと節約になりません。週の半分はご飯を炊いておにぎりを握っていくとよいでしょう。ご飯は大事な栄養源ですし、具材のバリエーションを増やすと栄養バランスがよくなります。
社会人の場合は、前日の晩御飯でランチまでまかなえる献立を考えます。単純に、揚げ物や煮物の量を少し増やすだけ、必要なお弁当の数だけ多めに作ればよいです。
さらに、本当は食べられるのに捨てている物がないかをチェックしましょう。
例えばブロッコリーの芯や大根の葉は炒め物にしたりスープに入れたりすると美味しいですし、お腹の足しにもなります。また、鶏肉の皮は細切りにして素焼きにするとそれほど脂っぽくなりません。
2.食費を節約したいならまとめ買い
新鮮な食材を求めて、週に何度も買い物に出る人がいます。たしかに新鮮な食材は手に入ります。しかし、買い物に出ると目的以外の物にも目が行き、結局予定外の物を買うことになります。その積み重ねが食費を増やす理由のひとつ。
面倒ですが1週間分のメニューを決めてしまうと、おのずと必要な食材が決まります。行きつけのスーパーの特売の日などをチェックし(その週によって行く曜日は異なってもよい)行く回数を決めることをおすすめします。
ただし、後述しますが、一人暮らしにまとめ買いは不向きです。
3.冷蔵庫の在庫把握は食費節約の基本
野菜室の奥や冷凍庫に使用していない食材がありませんか?使いきれなかった調味料も奥のほうで眠っているはずです。食費の節約を始める前に冷蔵庫内を整理しましょう。冷蔵庫内は100均などのケースを上手に利用し小分けにすると、把握しやすくなります。
4.割引や特売品には惑わされない
お店はチラシにその日の特売品を大きく記載します。また、雨の日や夕方などは見切り品を出し、大掛かりなセールを行います。
ちょくちょくお店に足を運んで特売ばかりを集めたほうが食費の節約になるように思えますが、実際はそこまで必要のない商品であったり使いきれなかったり(予定外の買い物だから)して、それが食品ロスにつながっています。
また、特売品だけでその日のメニューを栄養バランスよく作れるのは一部の人だけでしょう。特売品を見つけても、必要のない物ならば買わないようにしましょう。
5.食費を節約しやすい食材・レシピ
食費節約の際に選ぶべき食材は「アレンジしやすいもの」。レシピを工夫するようにしましょう。
- ひき肉(丼もの・カレー・そぼろ煮・ハンバーグ・ミートボール・おにぎりなど)
- サラダチキン(多くの料理に活用できる)
- キノコ類(多くの料理に活用できる)
- 鮭(塩焼き・ホイル焼き・鍋・サラダ・玉子焼き・おにぎりなど)
- トマトソース(パスタソース・スープ・トマト煮・ピザソースなど)
- 卵(多くの料理に活用できる)
節約系のブログを見ると、料理の生まれ変わり術や次の日につなげるメニュー、お得な情報がたくさん載っています。参考にしましょう。
6.大家族の食費節約はかさ増し食材で
大家族の食費節約は、かさ増し食材を活用しましょう。一例をご紹介します。
- 高野豆腐
- 豆腐(絹・木綿)
- キャベツ
- おから
- はんぺん
高野豆腐や豆腐は肉で包む、はんぺんは揚げ春巻きなどに入れるとメインのおかずになります。キャベツは食物繊維がたっぷり入っているのでお腹が膨れます。蒸すとたくさん食べられますよ。おからはつくねやハンバーグの肉の量を減らせます。
7.食費を節約したいならコンビニへ行かない
コンビニだけで節約生活をするというブログもありますが、一人暮らしでも自炊したほうが食費は安く済みます。コンビニへ行ってしまうと目的以外の物も手に取りますよね。これをテラーマネーといいます。
コンビニでは新商品が目に入りますが、立ち寄る癖を改善させ、時々のご褒美にしましょう。
8.飲み物はマイボトル
飲み物も前項でご紹介したテラーマネーになっている傾向にありませんか?マイボトルにお茶を入れて職場や学校へ持って行けばコーヒーショップへ行く回数を減らせます。今の時代、マイボトルに好きな飲み物を入れて持ち歩くのは当たり前のことです。
一人暮らしから5人家族まで!世帯別食費の節約
世帯別におすすめの食費節約術についてご紹介します。どの世帯にも言えますが、1か月の予算を決めてから取り組みましょう。
一人暮らしの食費節約術
一人暮らしの人が食費を節約するポイントは次のとおりです。
- 使う食材を定番化する
- まとめ買いは不要
- 作りすぎたら冷凍すると食費節約になる
- 味付けのバリエーションを知る
一人で自炊する場合、色々な料理に挑戦すると余計に食費がかかります。珍しい食材や調味料はあえて購入せず、定番となるものでローテーションを組みましょう。
また、まとめ買いは食材を余らせる可能性があります。買うものと買い物へ行く日を決めて少しずつ購入しましょう。
作り過ぎたときは食べきるのではなく、冷凍し次の日に回します。
同じ鶏肉でも、ポン酢・醤油・焼肉のたれ・カレー粉などバリエーションを変えると飽きずに食べられます。お手頃な調味料を活用しましょう。
夫婦ふたりの食費節約術
共働きの場合、外食が増える傾向になりますが、これをいちばんに減らすべきなので、夫婦が協力して自炊することが食費節約のポイントになります。
- 買い物は夫婦そろって
- ふたり揃って鍋料理
- 食べる量を決める
- 職場には弁当を持参する
夫婦で冷蔵庫のなかみを把握、買い物の重複を予防しましょう。また、食材の物価を知るために、買い物は夫婦で行くようにしましょう。
1つ1つがお手頃食材でも、鍋に入れると彩がよくなりたいへんおいしく食べられます。また、しめを雑炊(冷凍ご飯を利用)にすると1人分のお米の量でふたりが美味しく食べられますよ。
ふたりが食べきれる量プラス、弁当分を考慮した料理をしましょう。
5人家族の食費節約術
家族が増えるぶんおのずと食材も多く買わなくてはなりません。5人家族など家族の人数が多い場合の食費節約は、最小限の食材で家族が満足できる量を作ることがポイントになります。
- 1週間分の食費節約メニューを考える
- 量増し料理を大いに活用する
- 小分けにして提供する
1週間分の節約メニューを作って購入した食材を存分に活かす、また量増し食材を利用しましょう。
家族が多いと大皿に、家族から要望があると作り足してしまいがちですが、これが食費をアップさせる落とし穴です。
ワンプレートにするなど、一人が食べる分を決めれば食べすぎる人や食べそびれる人の差をなくせます。
食費節約におすすめ献立は?1週間の献立
1週間分の食費節約に役立つ献立をご紹介します。
- 月曜日 魚料理
- 火曜日 肉料理
- 水曜日 丼もの(具材はリクエスト)
- 木曜日 肉じゃが
- 金曜日 カレーライス
- 土曜日 鍋料理
- 日曜日 残り物処分の日(月曜日の弁当用も考えて)
肉料理は基本的に量増しします。丼ものは安く作れますし、お腹も持たされます。この日は家族の要望を聞き入れましょう。丼ものも豆腐やキャベツなどを活用し、お腹が膨れるようなメニューにします。木曜日の肉じゃがが余ったときはカレーライスに入れると食品ロスを予防できます。
日曜日は残り物処分の日ですが、揚げ物などにすると家族から不満が出ません。
食費節約はレシピを工夫!節約しすぎに注意!
1週間の節約献立を見て甘いと感じた人もいるでしょう。しかし、節約を意識しすぎると自分だけでなく家族にストレスがかかります。肉・魚・家族の好みをまんべんなく献立に入れて、節約しつつも豊かな食生活を心がけましょう。
最後に
食費の節約についてご紹介しました。食費の節約に役立つ献立はこの記事でご紹介しきれないくらいたくさんあります。献立を細かく紹介したり、実際の食費削減量をグラフにしたり、読んでいると楽しいブログなどもたくさんありますよ。チェックして、食費節約のモチベーションアップにつなげてください。