Kuの恋愛相談【片想いの彼に告白】シリーズバックナンバー
片想いの彼に告白(1)努力したのにフラれてしまいました。今から両思いになれる?
■女性は男性に「一目惚れ」してもそれを相手に知られてはいけない
かよぴさんの最大のミスは、やはり初対面で彼に一目惚れをして、それを態度に出すばかりか言葉にして伝えてしまったことだ。(こればかりは、普段は謙虚な僕にしては珍しく、異論は認めないよ!苦笑)
男は、女性から好意を寄せられることそれ自体はとても嬉しい。自信がつくし、その女性が美しければなおさら嬉しい。
自分も好意を抱いた女性が、相手のほうから言い寄ってきてくれたら?それはもちろん、願ったり叶ったりだ!こんな幸運があっていいものだろうか、これはドッキリなのか?と周囲をぐるりと見渡してカメラを探してしまうだろう。
★「でも、自分から言いたいんだ!」
それでも、男は基本的には好きになった女性には、自分からアプローチをして、自分のタイミングで告白をしてOKをもらいたいものだ。
どんなに料理が美味しい店でも、メニューの写真と説明を読んで気になり始めた途端に、店員が「これ、美味しいんです!一番人気です!今お持ちしますね。はい、こちらです!さあ、お食べになってください!さあ、さあ早く!」と、頼んでいないうちから料理を差し出して急かされたら?
確かにその料理が気になっていたかもしれないけれど、なんだか少し、がっかりしないだろうか。
その料理が気になるから、自ら店員に説明を聞いて、それを考慮して「自分の意思で」それを選ぶ楽しみが、店員の行動で奪われてしまった。
自分のペースで食べたいのに、いきなりメインディッシュを出され、しかも早く食べろと催促されてしまった。慌てて食べるにしても、実はまだそこまでお腹が空いていない。食前酒を飲み、前菜をつまんで、「食欲が刺激されたところで、頼みたかったのに。なんてことをしてくれるんだ!これじゃあ、せっかくのディナーが台無しだよ!」とでも、叫びたくなる。
料理そのものの価値も美味しさも変化はしていないはずなのに、そんなふうにして、喜びが減ってしまうどころか、怒りに変わることすらある。
男にとって、初対面の相手が好みの女性で、たとえ恋人どころか結婚すら考えてもいいかもしれない相手だったとしても、それを少し態度に出すくらいなら歓迎するけれど「あなたが好き!付き合ってください」と言われることは、まだ頼んでいない料理を、まだ食べるタイミングではないときに差し出されるのと同じなのだ。
もっとひどい例えをするなら、応援していたアイドルがいて、いつか女優になる夢を持って演技を勉強しているとする。その健気さと、手の届かない存在であることを含めて、ファンはそのアイドルを応援している。
ところが、彼女が頼んでもいないのにファンサービスで、と握手会でフルヌードになったとする。中には喜ぶファンもいるだろう。けれど、大抵は「俺はそんなことは望んでいない!君の気高さはどこへいってしまったんだ?君は演技で勝負するんじゃなかったのか?」と憤るだろう。
そして、もう彼女を純粋な気持ちで応援する気持ちはすっかり失せて、「ああ、あのビッチ、そのうちAVにでも出演するだろう」なんて吐き捨てるように言う。まあ、AVが出たら出たで悩んだ挙句ダウンロードして、「畜生!世の女はみんなビッチだ!」なんてブツブツ言いながら、ちゃんとお世話になるわけだけど(苦笑)
★「俺のことを何も知らないくせに」
そしてもう1つ、出逢ってすぐに女性から男性に好意を見せてしまう大きなデメリットがある。
これは男女が逆でも同じだ。君だって、出逢ったばかりの男性からあまりにも早く「好き、好き」と言われると、「この人は、自分のいったい何を好きになったんだ?」と、疑わしく思えるものではないだろうか。
そして、女性はほとんどの場合「このチャラ男、女を見れば毎回同じこと言ってるんだろうな。どうせ、体が目当てなんでしょ?」という結論に達するだろう。(*ただし、イケメンは除く。相手が好みのストライクゾーンにハマるイケメンだったら、一目惚れされたら「運命」と思うよね)
男の場合、その傾向が女性以上に顕著だ。進歩的と言いつつ、男女平等を謳いつつ、実際は自分から動くのが面倒な男以外の男、つまりは恋する女性のほとんどが望むであろう能動的で頼り甲斐のある男ほど、女性からのアプローチを好まない。
それも、長年一緒にいて、男性側に女性を助けたり感謝されたりする機会が何度もあって、好意を伝えられたら「なるほど、彼女は俺のこれまでの行いに助けられて俺に感謝していて、それが好意になったのだな」と合点がいく。
しかし、会ってすぐ、自分の価値観も好みも何も知らない女性に「好き」と言われても、彼女が自分の何を評価してるのか分からない。だから、男は自分の価値観に照らし合わせて考え「俺の見た目が好み?体が良さそう?」などと馬鹿げた結論に至ってしまうのだ。
もし、婚活の場だったら「この女は俺の収入や肩書きが気に入ったんだろう」と思うかもしれない。残念ながら、本当に運命を感じて、見た目も条件も女性側の好みではないのに好きになった、といくら言っても男性には伝わらないだろう。
続きはこちら→片想いの彼に告白(4)振った女をキープする男の本音はかなりゲスいよ
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