「なんて言ったらいいのかよくわからないんだけど……ただ、なんとなくさみしい。」うまく言葉にすることができない、どうにも説明しようがない寂しさを、誰しもが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。もちろん、私だってもれなく「うまく表現できないけれど、なんとなくさみしい」という感情が訪れることが時たまあります。けれど、寂しさのあまり(都合がつきやすいからという理由だけで)あまり気の合わない友人と飲みに行ったり、出会って間もない男性といわゆる「一夜限りの関係」になったりすることは、まったくエレガントではありません。そのような人たちと時間を過ごすくらいならば、1人でカフェでのんびりと過ごしたり、泣ける映画を観て心のデトックスをしたりする方がよっぽどマシです。では、ただ漠然と寂しくなったとき、私たちはどのように説明しようのない気持ちを消化すればよいのでしょうか。今回は、漠然と寂しくなった時の対処法についてシェアします。
「ないもの探し」に走らないように注意する
「自分の得意なことを強みとして、徹底的に伸ばしていく」アメリカの教育に対して、日本では「強みを伸ばすことに加え、苦手をなくしていくことでマルチな人間をつくる」ことを目標にしています。
そのため私たち日本人は、自分自身があまり得意ではないことや持っていないことに対してとっても敏感です。
つい、周囲と自分とを必要以上に比べてしまうあまり、急に不安になったり落ち込んだりすることはありませんか?
もちろん、ご自身の至らない点をバネに努力することはできるかもしれません。けれども、「ないもの探し」ばかりをして自分のことを認めることができなかったら、あなた以外の誰もあなたのことを認めてくれることはありません。
私には私だけの、あなたにはあなただけが持っている強みが必ずあります。「ないもの探し」をすることは簡単かもしれませんが、そこにフォーカスするよりも、自分が人と比べてちょっと特異なこと「(自分の中に)あるもの探し」をしてみてはどうでしょうか。
別に仕事での肩書きや資格などの大げさなものでなくて構いません。
- フォトジェニックなお洒落カフェを人よりもたくさん知っている
- 旅行のプランを立てることが好き
- アイシングクッキー作りが得意 など
どれだけ小さなことでも構わないので、少しずつ「あるもの」にフォーカスしてみましょう。自分の中に「あるもの」に気がつけるようになると、周囲の素敵なところにも目が付くようになるはずですよ。
「マイルール」を大切にする
SNSを見ていると、先週発売されたリップグロスが翌週には「時代遅れ」と感じるくらい、次から次へと魅力的な情報が発信されています。また、それらを紹介する女性たちもキラキラと輝いて見えます。とても美しいはずなのに、とても素敵なはずなのに、ふと自分のライフスタイルと比べて惨めな気持ちを味わうことはありませんか? もしくは、「こんなにブランド品ばかり持っていて、毎日遊んでばかりで羨ましい」と、妬みの気持ちを持ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、そんな気持ちを持ってしまうご自身のことを責めてしまう必要はありません。なぜなら、それらの気持ちは自然に湧きあがったものなのだから。誰にでも嫉妬心や自信をなくしてしまうような瞬間は等しく訪れます。ですから、それらの感情に捕らわれすぎないように。いま現在のご自身が持っているものや大切にしているモノやコトを大切にしてください。
「これはかっこいいけれど、私には必要ないことだわ」「私にはできないけれど、こういう生き方も素敵よね」そうして自分の考えやセオリーを持った女性は、とても素敵です。
“Love Myself(自分のことを愛してみよう)”
近ごろ、時々見かけるようになった「自分を愛する」。
けれど、自分を愛するってどういうことかよく分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私が思うに、自分を愛するとは「自分自身と真正面から向き合うこと」ではないかと考えています。周囲と自分のライフスタイルや仕事、学歴などを比べて自分には持っていないものを見つけることは容易です。けれど、そんなんことをしていては自分自身がどんどん辛くなっていってしまうだけ。そうではなく、あなた自身が自分の心と真正面から対話をしてみてください。
- 私は、今の仕事が好き?どんな時にやりがいを感じるの?
- 前は〇〇ができなかったのに、今では1番になっていてすごいね!
- これから先、どんなパートナーに出会いたいと思っているの? など
メディテーションを行いながらでもよし、思いつくままに紙に書き出してみるのもよし。すこし仕事や家事は後回しにして、時間をかけて自分自身と会話をしてみましょう。他の人にはないけれどあなたにはある、唯一無二の魅力がたくさんあるはずです。もしくは、今まで気がつかなかったようなご自身の魅力や長所が見つかるかもしれません。
自分自身のことを心から愛せている人は、それだけでキラキラと輝いているように見えます。自分に自信が持てなくなったときこそ、自分自身のことを思いっきり抱きしめてあげましょう。