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アセクシャルという言葉をご存知ですか？この言葉を初めて聞いた人も多いかと思います。今回は、アセクシャルの特徴や恋愛事情、結婚などについて掘り下げながらご紹介。今まで知らなかったアセクシャルの意味やその人たちが抱える悩みなどを理解して、色んな人たちと関わる機会を広げていきましょう。
アセクシャルとは？
アセクシャルとは、他人に恋愛感情も性的欲求も抱かない人のことです。似たような言葉に「ノンセクシャル」がありますが、意味に大きく違いがあります。アセクシャルは、恋愛も性的欲求もどちらも持たない人。一方、ノンセクシャルは、恋愛感情は抱くが、性的感情は抱かない人のことを指します。
アセクシャルの人の割合は？
アセクシャルという言葉自体を知っている人は、まだまだ少数なので、アセクシャルの割合も人口の約1％ほどとても少なくなっています。自分がアセクシャルと気づいていない人も多くいるため、アセクシャルの割合は、どんどん増えるそうです。
アセクシャルの人の特徴
続いては、アセクシャルの人の特徴をいくつかピックアップしていきます。周りの人や自分に共通するところはあるのでしょうか。診断しながら特徴をチェックしてみましょう。
アセクシャルの特徴①恋愛は義務だと思っている
アセクシャルの人は、恋愛をしなければいけないと思い込んでしまう傾向があります。恋愛はしなければいけないという義務ではなく、「自由」です。自分がアセクシャルであると気づいても、周りに言えないので、友達から「彼氏や彼女はできた？」とか「恋人作りなよ」と言われることあります。
いつしかそれがプレッシャーやストレスとして押し寄せ、その言葉を聞きたくないがために無理に恋愛しようとしますが、うまくいかないのは当たり前の結果です。
アセクシャルの特徴②恋バナに興味無し
アセクシャルの人は、女性が好む恋バナには興味がありません。「あの子が可愛い」「あの人がかっこいい」という感情は抱きますが、そこでストップします。恋愛の話をされても相手の気持ちが理解が難しく、困惑してしまうことも。
しかし、これもアセクシャルの人の最大の特徴であると言えます。
アセクシャルの特徴③ドキドキした感情がピンとこない
人は、好きな人ができると胸がドキドキしたり、四六時中相手のことを考えてしまいます。胸が締め付けられるような感覚や胸が高鳴る感覚は、頭ではわかっていても、自分で感じたことがないのです。そのため、恋愛映画やドラマなどを見ても、共感するというよりは、客観的に見て楽しんでいる状態。
アセクシャルの人の悩み
アセクシャルの人の特徴をいくつかご紹介しましたが、次は、アセクシャルの人が持ってしまう悩みをピックアップしてご紹介します。
アセクシャルの悩み①冷たい人に見られる
アセクシャルの人が一番抱きやすい悩みの中に「冷たい人」だと思われてしまうことが挙げられます。他の人に対して、恋愛感情や性欲を抱かないから冷たい人というわけではありません。恋愛感情を抱くのは、人間だったら当たり前という思い込みがあるため。
そのせいで、相手に恋愛感情を抱く人は、普通の人、恋愛感情を抱かない人は冷たい人と思われてしまうのです。
アセクシャルの悩み②人とは違う
アセクシャルの人は、周りと自分のギャップに困惑して悩むことがあります。恋愛感情を抱いたり、性欲を抱くのは、人間として「正常だ」というレッテルがあるので、アセクシャルの特徴である恋愛感情や性欲が沸かないという気持ちは、周りに理解されにくいのが現状。
そのため、「自分だけ周りと違うからダメだ」と自分を責めて悩んでしまうのです。
アセクシャルの悩み③愛情がないと思われる
アセクシャルの人は、愛情がないと思われてしまうのではないかと悩みます。「恋愛」だけが愛情の形ではありません。愛情には、家族愛、友達愛、動物愛など色々な形があるものです。そのため、アセクシャルの人は、全く愛情がないというわけではなく、家族や友達などに対する愛情は、変わらず持っています。
アセクシャルとの恋愛は？
この世には、色々な人が生きています。ふとしたタイミングで好きな人ができたのはいいですが、その人がアセクシャルという場合もあるのではないでしょうか。そんな時には、アセクシャルは恋愛感情を抱かないから「無理」だと諦めないで下さい。
アセクシャルの人と恋愛するには、アセクシャルの人のことを理解して寄り添ってあげることが大切です。本人も、恋愛感情が生まれないことや性欲がないということに悩んでいて恋愛を諦めていることもあります。自分自身が悩んでいるように、アセクシャルの人も相手に対して申し訳ない気持ちや恋愛をする資格がないなど、さまざまな理由で悩んでいます。
そんな時は、好きな人がアセクシャルであることを受け止めて恋愛をしてみましょう。アセクシャルの人は、「恋愛感情」を抱くことがどういうことなのかわからないだけで、この人と一緒にいたいと思ったり、寄り添っていたいなどの感情は持っているのです。
アセクシャルの結婚事情
アセクシャルの人だから結婚感情を抱かないわけではありません。アセクシャルの人の中には、結婚したいと思うにの恋愛感情や性欲を相手に抱けないから、結婚や恋愛ができないと思い込んでいる人が多くいます。しかし、それは間違いです。
好きになった相手に自分がアセクシャルであることを話して、理解してもらった上で、それでも結婚してもいいと思ってくれる人が人間的にも尊敬できる人だと言えます。そういう方は、ごくわずかではありますが、アセクシャルの人は、「好き」という感情で結婚を決めるのではなく、「尊敬できるかできないか」で相手を選ぶ人もいるようです。
そのため、友達同士の関係から恋愛、結婚に結びつく方も多いと言われています。
アセクシャルであるかどうか診断しよう
最後に、自分がアセクシャルであるかどうかを診断する簡単な方法をご紹介しましょう。自分を見つめて質問に答えるだけなので、簡単に診断できます。早速始めていきますね。
①人に対して恋愛感情を持ったことがない
②恋のドキドキ感やムラムラの理解が難しい
③恋愛感情に共感できない
④少女漫画に感情移入しない
⑤自分から告白したことがない
上記の項目に当てはまった人は、アセクシャルの可能性があるかもしれません。
まとめ
アセクシャルは、LGBTQ+の中に含まれるセクシャリティーの1つです。LGBTQ+は、海外では多くの人たちに認められていますが、日本ではまだまだ認識が低く、偏見を持つ方も少なくありません。まずは、アセクシャルの特徴や恋愛、結婚についてなどを知って、受け止める心を作ることが大切です。ぜひ、アセクシャルについて理解を深めながら自分が知らなかった世界を知っていきましょう。
