「どうしたら、あの人は振り向いてくれるんだろう?」
「彼は一体、何を考えているのかな?」
恋する女性ならば、気になる彼の気持ちを知りたいと思うのは当然のことかと思います。そこで今回は、心理学の観点から彼の気持ちをちょっぴり操るヒントをこっそりとシェアします。
「ドアインザフェイス」でYESと言わせる
「ドア・イン・ザ・フェイス」とは、一度断られてしまった頼みごとは、再度お願いしてみるとオッケーをもらいやすくなるという理論のことです。
まず、「いやいや、さすがにそれはできないよ!」と、相手が思わずNOと言ってしまうような無茶ぶりをします。
けれど、どのようなことであってもNOと言った相手も、多少は罪悪感を感じるもの。
その罪悪感を多少感じているところにあなたから、「それじゃあ、こっちだったらできるかな?」と妥協案(本当のお願いごと)を提示してみてください。
そうすると、彼からOKをもらえる確率がグッと上がるはずです。
「嫉妬のストラテジー」で彼のハートに火をつける
「あれ、もしかすると、このままではあの人を取られてしまうかも……」
そのような危機感をおぼえたあなたにとり入れてみて欲しいのが「嫉妬のストラテジー」。この理論は、気になる彼の思わせぶりな態度にやきもきしたとき、長年付き合っているのに、一向にプロポーズの話が出てこない彼にも応用することができます。友達に協力をあおぎ実践すると、効果倍増。やるべきことに期限がつくと、一気に義務感が増すのと同じです。
「パーソナルスペース」を上手に利用する
心理学についての知識がないという人でも、「パーソナルスペース」という単語を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
私たち人間が皆持っている「パーソナルスペース」は、一般的に半径60センチメートル以内に他人が立ち入ると、相手のことを強く意識するようになるとされています。60センチメートル以内とは、「隣に座ったときに肩がギリギリ触れるかどうか」が目安となります。カップルのように、しっかり肩を寄せ合って、とまではいかないながら、単なる友達、というには、少し近いかな、と感じるくらいのスペースに入っていくといいでしょう。
パーティーや合コンで気になる彼がいたら、できる限り彼の近くをキープしておくことも大切です。はじめは物理的な距離感を縮めるだけでも次第に心の距離も近づき、さりげなく彼のスペースに入り込むことができるかもしれません。
「行為の返報性」で彼はあなたを好きになる?
誰かに何か親切にしてもらったときや手伝ってもらったとき、「ありがとう」という感謝の気持ちが芽生えるかと思います。普段はどれほど不器用な人であっても、潜在的には「返報性」と呼ばれるものが備わっています。
この「返報性」とは、自分のために何かをしてくれたとき、別の機会に何らかの形で恩返しをしたいと考えるものだとされています。自分に対して好意を持ってくれている相手のことを好きになるのは、返報性が働くためからなのです。つまり、「はじめは全く眼中になかった人が、次第に気になって仕方がなくなり、気がついたら付き合っていた」ということも、この返報性の働きであると考えられます。
ですから、気になる彼と交際できることになったら「私、あなたのこういう部分がすごく好きなの!」と、褒め言葉を積極的にパートナーにかけてあげてください。はじめは温度差があるかもしれませんが、次第に彼の方からも褒めてもらえるようになるかもしれません。「他の人はもう考えられない」、つきあい始めは、とにかく相手に好意を示しましょう。
「類似性の法則」で親密になる?
「あれ、なんだかこの人、私と似ているかも……?」
初対面のはずなのに、音楽やファッションの趣味が似ていると知った途端、妙な親近感を覚えることはありませんか?
これは、「類似性の法則」と呼ばれる働きが関係しています。類似性の法則とは、自分と相手とのあいだになんらかの共通点を見つけると、相手に対して好感を抱く可能性がグッと上昇するもの。
ですから、上手にこの理論を応用するのであれば、まずは血液型や出身地などの当たり障りのないベーシックな質問をしてみましょう。そこから少しずつ趣味や休日の過ごし方について話し、自分と共通する部分を見つけていくとよいでしょう。
また、同じテレビを見ているときにも笑ったポイントが同じだと、「このことは笑いのツボが合うかも。うん、きっと一緒に幸せになれるはずだ!」というプロセスが得られることも、とある実験で科学的に立証されているようです。
この「2人で一緒にいると幸せ」という気持ちを感じさせる頻度が上がれば上がるほど、互いの心の距離感が徐々に近くなっていくはずです。また、類似性は友人同士よりも恋人同士、恋人同士よりも夫婦の順に高くなる傾向があるようです。