彼氏や旦那さんが、褒めても喜ばなかったり、君の言うことに常に否定で返すとしても、なんだかんだで「でも、付き合ってる=自分を好き」という公式が一応成立するから、単に自尊心が低くて皮肉屋なんだと結論付けることも可能だ。
だけど、もし「片想いの彼」が、君の言うことに否定的だとしたら、これはその原因を探ってみたほうがいいと思う。場合によっては、早めに諦めたほうがいい、その一番分かりやすいサインのこともある。
今回はまず、その話をしていこう。
■褒めても喜ばない「片想いの彼」が思っていること
あらゆる恋愛テクニックに共通して、もちろん僕も提唱していることでもあるけれど「好かれたかったら、相手を褒める」がある。特に、男性はとりあえず褒めておけ、否定するな、彼を認めて彼に自信を持たせよう、それを続ければ必ず心を掴める……。細部は異なるけれど、古今東西の女性向けの恋愛指南書にはそんなふうに書いてある。
でも、褒めてはいけないポイントも実はある。僕のコラムも含めて、これまで恋活も婚活もある程度してきた女性達には常識かもしれないけれど、初見の人もいるかもしれないから、一応挙げておくね。
1. イケメンでいかにもモテる彼の外見を褒める
これは、残念ながら相手の容姿について口にした途端に、よほどの美女以外は「ああ、この女も同じだ。ミーハーだ」と思われて、恋人候補から外されてしまう。好感を持たれても「ファン」止まりになる。
イケメンは、自分がイケメンだと十分知っている。そして、それだけでこれまでにも多くの女性が寄ってきて、普通にしているだけでも褒めてくれて、そのせいで「自分の外見を褒める女=俺に気がある」という方程式が成り立ってしまっている。
だから、イケメンの彼を落としたくて、だけど恋愛ノウハウにあるように「自分から告白は絶対にしない、異性としての恋愛感情は言葉にしない」をいくら守っても、残念ながらイケメンには恋愛感情がバレバレになってしまっているんだ。
容姿を先に褒めて、恋愛感情がバレバレになった後は、いくら他の面を褒めても無駄だ。彼は、下心を感じ取っていて、何を言われても何をされても「この女、俺と付き合いたいんだな。俺がイケメンだから!」と、まるで体目当てで言い寄られている女性のように、警戒心を持ち始める。
胸の大きい女性に「巨乳だね!俺、巨乳好きなんだよね」と言った後で、その女性のことを、いくら音楽の趣味や仕事への熱意、他人への思いやりを褒めて「中身も好き」と伝えようとしても「でも、この男は私の胸に惹かれただけ。体目当て」と思ってしまうようなものだ。
だから、まず片想いの彼がイケメンで、それを褒めてしまって、彼がまったく喜ぶ様子を見せないなら、一旦は彼を追うのをやめるしかない。ほとぼりが冷めるのを待って……半年や一年の「忘却期間」は必要になるかもだけど、それくらい間を空けてから、改めて外見以外のところで彼を好き、できれば尊敬している態度を見せるように作戦変更しよう。
2.社会的ステイタスや収入・高価な持ち物を褒める
社会的な地位や収入は、その男が努力して得たものであることがほとんどだ。皇室の男性と知り合ったなら別だけど(苦笑)男は「自力で掴んだもの」は誇りたがるし、それを褒めるのは彼の能力に対する賞賛で、これは本来であれば彼の気を引く戦略としては間違っていない。
例えば、愛国心から自衛隊に入った男性との初対面で、彼が非番の日なのに自衛隊の制服を着てきたら?
・・・彼は、絶対にそのことに触れてほしい(苦笑)なぜなら、それがアイデンティティだからだ。そんな彼なら「自衛隊ってすごいですよね。いつも私たちを、国を守ってくれてありがとう」なんて言えば、お世辞とも下心とも受け取らない。「彼女は、俺の使命感を理解してくれている。そして、尊敬し、感謝してくれている。素晴らしい女性だ!」と、運命を感じるだろう。
そして、仕事で大金を稼ぎ、高価な持ち物を身につけている男性も、持ち物を褒めていい。そのために付けているんだから(苦笑)腕時計、車、マンション、スーツ、これらは彼のアピールポイントだし、それをあえて無視しても彼は「俺のスゴさが分からない、高級なものを知らない女」としか思わない。
まあ、そんな男には惚れないのが一番だけど。彼らは自身がステイタスを誇るタイプだから、付き合う女性にもステイタスを求める。いわゆるトロフィーワイフを欲しがり、CAだの女子アナだの、セフレにする程度でもグラビアアイドルの肩書きを求めるような心根の持ち主だから、一般人は手出ししないことだ(苦笑)
でも、そういう男性以外、ごくふつうに知り合った「大企業勤め」「ベンチャー社長」あとは医者とかは、その肩書きと使えるお金に寄ってくる女性には辟易としていて、肩書きや収入、高価な持ち物を褒められると「またか!この女も結局、俺の金目当て」と思ってしまう。キャバクラでの会話なら「ご職業は?」「◯◯◯(大企業)で…この前は上海、その前はシンガポールで商談をまとめてきて」「すごーい!◯◯◯なんて、日本を代表する会社じゃないですかぁ」なんてやりとりでもいいけど、ふつうに知り合った女性にこれをやられたら「こいつ、専業主婦になるつもりだな!」と、警戒心を持ち始めるだけだよ。
続く。
恋愛コンサル・KUGAHARAのさまざまなジャンルの過去記事が読める★
開運占い軍団の記事一覧はこちら