僕は仕事としてたくさんの男女の悩みにこれまで答えてきた。そしてプライベートでも広く浅く、短い付き合いもあれば長い付き合いになることもある多くの女友達からの恋愛相談にも乗ってきた。
その中には男からすれば取るに足らないちっぽけな悩みもあれば、彼女たち自身が気付いている以上にとても深刻な悩みもあった。そのどれもにできうる限り誠実に答えてきたつもりだ。
そして、ときにはその場で感謝され、あとでまたもう一度感謝されてきた。「あのときはありがとう。おかげで、彼と付き合うことになった」「セカンドからの昇格はやはりなかった。こちらから見切りをつけられてせいせいした」「あなたの言う通り、彼には奥さんがいた」「あのとき短気をおこして別れなくてよかった。今度、結婚することになった」
もちろん、ときどきはその場で罵倒され、音信不通にされることもあったけど(苦笑)「人でなし!そんな汚い考えをする男はあなただけ。彼の気持ちなら、私のほうが分かってる」
・・・そう、言いたくなる気持ちもよくわかる。僕はこうして不特定多数の人が見る場所で自論を述べるときは、これでも世の中にさまざまな立場や価値観の人がいることを考慮して、言葉を選んでいる。
だけど、一対一となると容赦しないから(苦笑)相手の女性のことをある適度理解しているからこそ、その場では傷付くかもしれない。けれど、
結果的には感謝までしてくれなくてもいいし、僕が正しかったと思ってもらう必要もないけど「彼(僕)の言ってることは、本当に『男の本音』だったんだ」と、納得してもらえたらいいなと思っている。
たとえば、子供を産むための結婚相手を必要としている彼女には真実を突きつけなければ、このまま婚期を逃し妊娠の難しい年になってしまう、と「そんなことまで、気をまわさないで!」と叱られるような余計な配慮をしたり(苦笑)
おっと!久々に前置きが長くなってしまった。そろそろ本題に入ろう。
今回のテーマは特に婚活中の女性に役立つようにと祈りをこめて、僕の恥ずかしい過去も暴露しつつ(苦笑)話していこうと思う。
■スーツ・制服姿に惚れた彼と休みの日に会ったら私服が「クソ」ダサかった経験者は意外に多い
スーツは男の戦闘服と言われるだけあって、どんな冴えない男でも、サイズの合ったサラリーマン向けのダークスーツを着ているだけでもさまになるものだ。
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特に、顔はイマイチでも身長が170cm程度あれば、一流のスーツによく磨かれた高級な靴さえ履いていれば、あとは髪型が普通程度に整っていれば恐らく100人の独身女性のうち70人くらいは「彼と付き合ってもいい」と答えるだろう。
あるいは、男の「制服」姿に惚れる女性もいるだろう。特にその職業の世間評価が高かったら、制服を着ているだけで彼の価値はプラスアルファに見えてくる。
Catch Me If You Can (2002)
director: Steven Spielberg“Ah, people only know what you tell them, Carl.” pic.twitter.com/8XPSSNvCNN
— megacock (@timmychalaemt) May 17, 2018
学生時代に憧れたエリート校のブレザーを着た男子学生、医師の白衣、パイロットの制服。白シャツに黒のパンツと決まっているヘアサロンに立つ美容師、短パンと何の変哲もないポロシャツだからこそ筋肉の美しさが引き立つジムのインストラクター。蝶ネクタイがクラシカルで品の良さを感じさせるバリスタやバーテン……。
ところが、
スーツや制服がビシッと決まった彼の割増になっている外見的魅力に惹かれていざ休日デートにこぎ着けてみたら?
・・・現場に現れた彼の私服を見て「う、ウソでしょ」と絶句し「並んで歩きたくない」とまで思う、そんな経験をしたことのある女性が、実は大勢いるんだよね。
かくいう僕自身、これについては苦い思い出がある。
■「裏原宿系」に憧れてやらかした黒歴史
僕の学生時代には、とあるサルの顔がブランドのトレードマークとなっている裏原宿系のアパレルブランドが一世を風靡した。そして、流行に乗りたい、少しでもイケてる俺になりたい男子の間ですごく流行った。
周囲もこぞってバイト代をつぎ込んでいて、僕もやはりその一人だった。手持ちの服の中でも、以前にアパレルショップの怖いけどかっこいいお兄さんに全身コーディネートしてもらったファッションに身を包み、事前に表参道の美容室でやはりイケてる大人な美容師のお兄さんに、少し怯えながら髪を切ってもらって……。「いざ裏原宿!」と合戦に向かうサムライのような気持ちで店へ向かったものだ。流行の最先端の服を着ていても、それを周囲に分かってもらえなければ意味がない。流行に多少鈍感な女性にも、一目で僕がイケてる男だと分かってほしい。そこで僕が選んだのは、あのサルの顔が大きくプリントされたTシャツだった。
まだスタバがなかったあの頃、パリッとした白シャツにギャルソンエプロンが制服のおしゃれなカフェでバイトしていた僕は、自分で言うのはなんだけど、まあまあモテた。店に何度か通ってくれるかわいい女の子から連絡先をもらうことも奇跡的に何度かあった。
当時、バイト終了後に私服に着替えてデートの待ち合わせ場所に向かった僕は、ある彼女の顔に一瞬浮かんだ失望の色を見逃さなかった。
続く。