感受性が豊かな人って、相手の気持ちを深く読み取ることに長けていて、いつでも優しい人柄の人が多くて素敵です。けれど、相手の気持ちを瞬時に読み取れてしまうことが悪く働いてしまうこともあり、傷つきやすくて繊細な部分もあるのではないでしょうか。そのため、時には周囲の何気ない言葉に感情を大きく振りまわされてしまい、そのことばかりが頭の中を駆け巡ってしまうことがあるかもしれません。
きめ細やかなあなたの優しさは、とても素敵ですが、時として「鈍感」になることも私たちにとっては大切な要素となります。そこで今回は、今よりちょっぴり生きやすくなる「人生をどっしりと生きるコツ」をシェアします。
1:「10人中10人に好かれる」は不可能です
世の中には、いい人もいれば悪い人もいます。そしてあなたを大好きでいてくれる人がいれば、残念ながら嫌いだという人だっています。
そう、自分を嫌いだと思っている人がいるのは当然なことであり、なにも特別なことではありません。
自分が特定の人に嫌われていることを知ると、もちろん悲しい気持ちになったり、怒りがこみ上げてきたりすることだってあるかもしれません。けれど、そのような「どうでもいい」人たちにあなたの大切な時間を取られてばかりではいけないはずです。
それよりも、あなたのことを大好きだと慕ってくれている人たちを大切にすることの方が大切ではないでしょうか。それに、あなたのことを嫌いだという人よりも、大好きだと慕ってくれている人の数の方が多いはずです。
「嫌われたくない!」という一心だけで自分に嘘をつき続けるよりも、自分らしく振る舞うこと。人に迷惑をかけたりすることなく、思いやりの気持ちを大切にしていれば、それでいいのです。
2:成功も失敗も自分の「血と肉」になる
誰だって大きな成功を収めることがあるように、大きな失敗をしてしまうことがあります。けれど私たちは、どちらかというと「あんなことしなければよかった」などと、大きな失敗のことばかりにフォーカスしてしまう傾向があります。
もちろん、失敗を振り返ることは大切なことかもしれません。けれど、問題なのは失敗を「いけないこと」と捉えてしまうことではないでしょうか。もしかすると、“失敗したおかげ”で気がつけた自分のダメな部分や“失敗したおかげ”でやらずに済んだ(実は)面倒なことだってあったかもしれません。
失敗した経験は、必ずどこかで活きてくる瞬間が訪れます。どうせならたくさん壁にぶつかって失敗して、すべてを自分のものにしてしまいましょう。
3:「ただ言いたいだけ」の悪口や嫌味になびかない
職場や学校に、あなたに対して理不尽なことや嫌味ばかりを言う人はいませんか。
繊細な人はそれを真に受けてしまい、「ああ、気をつけなきゃ」と反省することがあるかもしれません。もちろん、あなたのことを思って指摘や批判をする人もいるかもしれませんが、「ただ文句を言いたいだけ」の人もこの世界にはいます。
けれど、私たちの人生はそのような人たちの話をまともに聞いていられるほど長くはありません。
「この人、彼氏とうまくいってないのかな」「更年期なんじゃない?」と、心の中で思うようにして、さっさと受け流しましょう。
4: 人それぞれ価値観が違うだけ
他人との距離が極端に近い場合、良くも悪くも人間関係でさまざまなハプニングが起こりやすくなります。自分のことを誰よりも理解してくれているという厚い信頼を寄せていたとしても、人それぞれ異なった感情や心情を持っています。ですから、どれだけ仲のいい親友や恋人であったとしても、分かり合えない瞬間が訪れるのはごく自然なことなのです。
それは、お互いに悪意があってのことではなく、ただ単に「人それぞれ違う」ということだけ。
そのような違いに直面すると「好き」「嫌い」と、二元論に走ってしまう人がいますが、感情を込めずに「こういう考え方もあるんだ」とだけ思うようにする。
そうするだけでも、相手との接し方や意見の違う人と遭遇した際の対応が変わってくるはずです。
5:嫌いな人から無理に学ぼうとする必要なんてない
相手のことを理解しようとするあなたの気持ちはとても素敵なことです。けれど、「どうしても嫌いな人」っていつまでも「どうしても嫌いな人」のままでいることが多いのではないでしょうか。そう、どれだけあなたが努力したとしても相手から学べるところが見つからないという人だっているのです。
そんな時は、特別な理由がないのであれば、距離を置いてしまって構わないと私は考えています。もちろん、「こうなりたくないな」と思うような人が反面教師となってくれていることだってあるかもしれません。けれど、自分自身が気持ちよくいられるためには、「こういう人になりたい」と思えるような人と過ごすようにしてみてはどうでしょう。
その方がずっとずっと幸せでいられるのではないでしょうか。