日本では昔からどくだみを「十薬」と呼んでおり、万能な薬草として大事にしてきました。しかし、実際にどくだみ茶にはどんな効能があるのか知らない人の方が多いことでしょう。そこで今回は、どくだみ茶の効能や副作用、美味しいどくだみ茶の作り方などをご紹介していきます。
どくだみ茶の効能は肌に現れる?
どくだみ茶には老廃物を体外へ排出するデトックス効果を持っていると言われています。どくだみ茶を飲むことで、身体の中の老廃物が排出され、血流の流れが改善されることで、シミの元となる過酸化脂質を予防したり、くすみやしわの生成を抑制したり、吹き出物やニキビのような肌荒れトラブルが改善されやすくなるのだとか。
また、どくだみ茶は毛細血管を丈夫にする効果もあると言われており、毛細血管が強くなると新陳代謝がよくなることから、美肌を保ちやすくなるとのこと。
肌トラブルが起こりにくい肌に変化してくると言われているので、美肌になりたい人はどくだみ茶を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
どくだみ茶はダイエットにも効能があるの?
どくだみ茶にはダイエットにも効能があるか気になる人もいるのではないでしょうか。どくだみ茶に含まれるクエルシトリンという成分には、脂肪の蓄積を抑制する効能があると言われています。脂肪の蓄積を抑制してくれるとなると、ダイエットをするときに効率的に痩せることが期待できますよね。
また、どくだみ茶には体内に溜まった余分な水分を排出する効能もあると言われています。そのため、むくみの改善に繋がり、むくみがちな人はむくみがとれてすっきりとした印象に繋がってくるでしょう。
どくだみ茶で宿便とおさらばできる?
どくだみには食物繊維や便秘解消には欠かせないマグネシウム、カリウムなど多くのミネラルが含まれています。そんな食物繊維やミネラルを多く含んでいるどくだみ茶には、緩下作用があるとされており、腸内に溜まった宿便が取れ、お通じが改善することが期待されています。
どくだみ茶で宿便を取りたいと考えている人は、どくだみ茶は継続的に毎日飲むことが好ましいとされています。特に、朝起きてすぐに温かいどくだみ茶を飲むことで、腸内の動きを活発にしてくれるので、お通じの改善がみられてくるようになるでしょう。
どくだみ茶にはアトピーにも効果がみられるの?
どくだみ茶にはアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患にも効果が期待されていると言われています。
どくだみ茶には毒素を体外へ排出するデトックス効果があることから、体質改善に繋がって、アレルギー疾患の改善が期待されているのだそう。
アレルギー体質の人はどくだみ茶を生活の中に取り入れてみると良さそうですね。
どくだみ茶には生活習慣病予防の効能まである?
どくだみ茶に含まれているケルシチンという成分はポリフェノールの一種で、血流改善する効能があると言われています。血流が改善されることによって、動脈硬化予防にも繋がってくるのだとか。また、ケルシチンには血中コレステロールを下げる効能もあると言われています。血中のコレステロールを下げることで、高脂血症や糖尿病などの生活習慣病予防に繋がってくることが期待されています。
どくだみ茶はただのお茶ではなく、十薬として用いられてきたことがよくわかる効能ではないでしょうか。ぜひ、健康に対して不安のある人はどくだみ茶を飲んでみてくださいね。
どくだみ茶には他にどんな効能が期待できるの?
どくだみ茶は十薬という言葉があるように、多くの効能が期待されています。そのため、ここまでご紹介してきた効能はほんの一握りです。そこで続いては、どくだみ茶には他にどのような効果があるのかをご紹介していきますね。
肩こりや冷えの改善
どくだみ茶には血流を改善する効果があると言われていますが、血流が改善されることによって肩こりの解消と冷え性の改善が期待されています。肩こりや冷え性に悩まされている人は意外と多いので、体の不調が気になる方はどくだみ茶を飲んでみると良さそうですね。
生理痛の緩和
どくだみ茶に豊富に含まれているカリウムには、女性の生理痛の緩和といった効能があると言われています。生理の不調を軽減することができるなんて、女性にとっては嬉しい効能ですよね。温かいどくだみ茶は身体を温めることにもつながりますから、子宮の冷えにも良さそうですよ。
副鼻腔炎や蓄膿症の予防
他にも、どくだみの持つ強力な抗菌作用によって、副鼻腔炎や蓄膿症に効果が期待されているのだとか。ただし、この蓄膿症などに対する効果は、どくだみ茶を飲むよりもどくだみの生葉を鼻に詰める方が効果が期待できると話題になっているので、よっぽど鼻水が止まらない人は試してみると良いのではないでしょうか。
どくだみ茶の持つ効能には副作用があるの?デメリットは?
どくだみ茶はたくさんの効能を持っているのですが、副作用のようなデメリットがあるのか気になる人もいることでしょう。まさにその通りで、どくだみ茶にも副作用というものが存在しています。
どくだみ茶の副作用というと、どくだみ茶には緩下作用があることから、おなかが緩い人が飲むと下痢をしやすくなってしまうということです。
また、どくだみ茶にはカリウムが高濃度に含まれており、腎臓機能に障害があると、取り込まれたカリウムが尿として排出されず、高カリウム血症を引き起こすことにつながりかねません。そのため、腎機能が低下している腎疾患の方や高齢者はどくだみ茶を飲まないように気を付けた方が良さそうですね。
他にも、どくだみ茶はノンカフェインなので妊婦さんや授乳期の女性も飲むことができますが、子宮収縮作用が出る場合もあるのだとか。そのため、妊娠初期の流産しやすい時期に飲むのは避け、その後も過剰に摂取することはやめておきましょう。
どくだみ茶の作り方とは?
どくだみ茶って名前はよく聞くけれど、実際どうやってお茶を作ったらいいんだろう?と思っている人もいるのではないでしょうか。そこで続いては、どくだみ茶の作り方を急須、やかん、電気ケトル別にご紹介していきます。
急須でどくだみ茶を作る場合
急須でどくだみ茶を作る場合、乾燥したどくだみの葉を大さじ1(15g)を急須に入れて熱湯を注いでいきます。4分おいたら、湯飲みに入れて完成です。人によって好みの濃さは違ってくるでしょうから、3分~4分で味を一旦みてから、好みの濃さになるように時間を調節してみると良いでしょう。
やかんでどくだみ茶を作る場合
やかんでどくだみ茶を作る場合、乾燥したどくだみの葉10gと約1Lの水を用意しましょう。乾燥したどくだみの葉をお茶パックに入れ、水とどくだみの葉をやかんに入れて火にかけます。お湯が沸騰したら弱火で2分ほど煮込みましょう。火を止めたら、中のどくだみの葉をとって湯飲みに入れたら出来上がり。味が薄い場合は、沸騰時間を延ばすなどして味を調節してみてくださいね。
電気ケトルでどくだみ茶を作る場合
電気ケトルでどくだみ茶を作る場合、やかんの時とどくだみの葉を10gと約1Lの水を用意しましょう。乾燥したどくだみの葉をお茶パックに入れ、お茶を入れるピッチャーに入れておきます。電気ケトルで1Lのお湯を沸かし、ピッチャーに注いで5分ほど置きましょう。味をみて、丁度よい濃さであればお茶パックを取り出して出来上がり。味が薄い場合は、しばらく放置しておきましょう。
ただし、電気ケトルや急須でお茶を蒸らすだけよりも、やかんで煮詰める方がどくだみの有効成分は抽出されやすくなることを覚えておいてください。
100%のどくだみ茶は市販のペットボトルで売ってるの?
どくだみ茶というと、市販のお茶パックやどくだみの葉を使って飲む人も多いのではないでしょうか。しかし、もっと手軽にどくだみ茶を飲みたいと思う人もいるはず。そんな人におすすめなのは、アイリスフーズから販売されている「どくだみ茶」です。340mlと小さめのペットボトルですから、どくだみ茶を程よい量で飲むことができますよ。
また、アイリスフーズのどくだみ茶はローズヒップやペパーミントが配合されているので、口当たりがよく飲みやすいのが特徴的です。どくだみ茶を作るのが面倒くさい!という人はこういったペットボトルの商品を上手に使っていくと良さそうですね。
ネットで注文することになりますが、340mlのペットボトルが20本まとめて届くので約3週間分を楽に飲めるというのは便利ですよね。
どくだみ茶はコンビニでも買うことができるの?
手軽に飲料を購入できる場所としてコンビニが挙げられますが、コンビニでどくだみ茶が買えるのか気になる人もいることでしょう。100%のどくだみ茶はコンビニには売っていませんが、どくだみ茶が配合されたブレンド茶であれば手に入れることができます。
コンビニで手に入れることができる有名なお茶としては、爽健美茶、からだ巡茶の2つです。しかも爽健美茶とからだ巡茶は、どくだみ茶以外にも他の茶葉が含まれていることから、普通のどくだみ茶よりも飲みやすい商品となっています。
ただし、どくだみ茶の効能は100%どくだみ茶に比べると劣るので、効能を優先するのであれば茶葉100%のものを選ぶ方が良いでしょう。とはいえ、どくだみ茶自体は匂いと味が独特なので苦手な人もいるはず。その際は、爽健美茶やからだ巡茶などのブレンド茶をまめに飲んでおくのも良いのではないでしょうか。
最後に
どくだみ茶にはたくさんの効能があることがお分かりいただけたことでしょう。ただし、どくだみ茶に限らず、1度だけ飲んだからといって効能を実感できるものではなく、継続して飲み続けることが重要です。毎日朝1番に飲むお茶をどくだみ茶に変えてみるなどして、生活の中に取り入れていってみてくださいね。