この人とは馬が合うとか、初めて会ったのに会話が弾むとか、あるいは逆に長年付き合っているけど心の内がわからない、会うときはいつも構えてしまうとか。そんな人との相性ってありますよね。
九星気学ではそれぞれの星が持つ特性から、星同士の相性を見ることができます。男女間の相性だけでなく身近にいる友達や家族との相性も鑑定できます。
九星気学の五行
九星気学は一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の九つの星があり、木性、火性、土性、金性、水性の5つに分かれます。
これを五行(ごぎょう)と言います。
中国ではBC約400年頃この五行が万物の元素であると考えられていました。
それぞれのお互いの星は関係性を持っていて、よい関係のものを相生(そうじょう)、関係の良くないものは相剋(そうこく)と呼ばれています。
五行の相関図(相生)
下の図は五行の関係を配置したものです。
隣の星同士が関係の良い相生となります。
- 木は燃えて火を生みます。 木→火
- 火は燃えた後に土に戻ります。 火→土
- 土は土中に金属、鉱物を生みます。 土→金
- 金は冷えると水ができます。 金→水
- 水は木を育てます。 水→木
以上の作用から相生の関係ができます。
例えば木は火と水とが関係が良く、土は火と金とが関係が良い、相生の関係です。
これを九星に置き換えると、三碧木星と四緑木星の人は九紫火星と一白水星の人と相生の関係である、二黒土星と五黄土星と八白土星の人は、六白金星と七赤金星と九紫火星の人と相生の関係であるとみます。
隣同士の星はお互いに助け助けられの関係で、矢印を指す側が助ける、指される側が助けられるという意味があります。
三碧木星の人は九紫火星の人に何かと手を差し伸べたくなるし九紫火星の人は三碧木星の人がいてくれるだけで頼りになる、というようなことです。
五行の相関図(相剋)
次に、隣同士ではなく離れている相剋の関係を見てみましょう。
- 水は火を消します。 水→火
- 火は金を溶かします 火→金
- 金は木を傷つけます 金→木
- 木は土から養分を取ります 木→土
- 水は土によってせき止められます。 土→水
木と金は隣同士ではありません。水と火も離れています。これを九星に置き換えると三碧木星と四緑木星の人は六白金星と七赤金星の人とは相剋の関係であり、一白水星の人は九紫火星の人と相剋の関係であるとみます。
学校の同級生はほとんど同じ星なので「相生相剋」ではなく「同士」となりますが、全員が同じ考えや同じ行動をするかというと決してそんなことはありませんね。もう少し踏み込んで説明します。
最初に書いたように、人は生まれた年によって九つのいずれかの星を持っています。そして生まれた月にも九つの星があります。自分の生まれた年の星を出したら生まれた月も出してみましょう。
【確認方法はこちら⇒】九星気学でみる貴方の運勢と性格・相性診断①
緑の枠は生まれた年の星です。黄色の枠は生まれた日です。
例1・・・生まれた年が一白水星で、生まれた日が8月31日の人の星は二黒土星です。
例2・・・生まれた年が九紫火星で、生まれた日が7月7日の人は九紫火星です。
例1の人は、一白水星と二黒土星を持っています。例2の人は年も月も九紫火星を持っています。このように人は1つ、あるいは2つ星を持っています。
ではさきほどの同級生の話に戻りますが、ほとんどの人が同じ星でも生まれた月の星を加味するとあらゆる個性がわかってきます。例を挙げると、一白水星がほとんどのクラスでは、辛抱強く注意深い人が多いのですが、加えて生まれた月が七赤金星だと実はおしゃべり好きで陽気なところがあるとか、これが六白金星だと表面落ち着いていて負けず嫌い、など幅広く個人を知ることができます。
本題の相生相剋ですが、生まれた年が相生の関係の相手だと考え方の方向性は似ていても生まれた月が相剋だとお互いに引かないところがあるかもしれません。
また逆に生まれた年が相剋だと会議などでいつも意見が合わないと感じている相手だけど、生まれた月が相生ならば、仕事を離れて話してみると意外にも楽しいとか、飲みの席では本音が言えるとかあるかもしれませんね。
最後に一つ大切なこと。
馬が合わないのは私との関係が相剋だからだわ!と結果を出した人。
人は色んな人と出会い、もまれながら成長していきます。馬が合わないからと言って避けていくことはできないし避けるべきではありません。
私はこう考えています。
相剋の関係を持つ相手と交流することは新しい発見があるのです。自分には持っていない考えを出してくるからです。目から鱗ということもあるし、自分を顧みるチャンスかもしれません。そしてそれを受け入れる寛容さも必要だと思います。人を変えることはできません。だから自分がうまく変わらないといけないのです。考えが衝突して当然。では次にどうするか。無視するのか、取り入れるのか…。
この相生相剋の関係を参考にしていただければ人との付き合いを円滑にし、より楽しく生きていくためのヒントが出てくるかもしれません。