■歯が抜ける夢が不吉とされたのはなぜ?
伝統的に、歯が抜ける夢は身内の死が迫ってるだの、大病や大切な人やもの、財産を失う前触れとか言われてるわよね。これって日本だけじゃなくて世界的なものらしいんだけど。
実は「クシの歯が欠けるのは不吉」と一緒で、「揃っているものが欠ける」のは「家族が欠ける」暗示だってとらえたらしいの。
でもね。統計取ったわけじゃないけど、歯が抜ける夢を見たら身内が死んだ、なんてそうそうないはずよ。
■歯が抜ける夢は「不安」「無力感」の表れ
歯が抜ける夢は、フロイトの心理学なんかでは、抑圧された不安や性的な葛藤の表れだって説明してるけど、やっぱり「不安」が一番の原因じゃないかと思うのよね。
「歯が抜ける夢を見た後、身内や親しい人が亡くなった」場合は、その身内が大病を患ってていつ亡くなるか不安に思ってたってケースじゃないかしら。あとは霊感的な能力が優れてて、やっぱり察知してることもあるかもね。
ちなみに「虫の知らせ」と言われるように、亡くなる人が自分の死を知らせようとしてる場合は歯が抜ける夢じゃなくて、もっと分かりやすくその人が夢に出てくるわよ。その理由はまた今後。
で、不安や無力感がなぜ歯が抜ける夢に繋がるかというと、「歯がたたない」とか「悔しくて歯噛みする」とか「歯を食いしばる」なんて慣用句があるように、「歯」は人の能力に密接に関わってるのよね。
「歯を食いしばる」なんかは、まさに「辛い状況に耐えて必死に頑張る」例えだけど、歯が抜けたら頑張れなくなるわよね。
それで、乗り越える自信のない問題が目の前にあるときに、「無理かも」って不安や無力感が歯が抜ける夢に表れちゃうのよ。「財産を失う夢」だっていうのも、お金に対する不安から来てるだけで、実際に失うかどうかは別問題よ。
だから、もし見ちゃったら「ああ、自分は今自信がなくてストレスを感じてるんだな」って認めることが大切よ。「いやいや、自信はある。ストレスもない」なんて顕在意識がウソついてると、潜在意識が「気付いて!認めて!」って騒いで、悪夢見せてくるから。認めて、不安や無力感を軽減する方法を取ることね。気晴らししたり、自信をつける努力をしたり、結果にこだわらないようにしたり。