■『ミャンマー民主化の女神』から時代を経て変化する評判
父親の遺志を継いでミャンマーを軍事独裁政権から独立させるために軍事政権と闘って、人生でいったい何度、何年自宅軟禁になるのかしらこの人、イギリス人の夫とも引き離されて気の毒、ノーベル平和賞受賞スゴイわ。。。なんて、ほんの数年前まではマスメディアで報じられるような強くたくましくて、髪に飾った花のように美しい心の女性だと思い込んでたんだけど。
「ノーベル平和賞を受賞した後でイスラム系の民族ロヒンギャを大量虐殺」「実はCIAの工作員」「闇の勢力(DS)の会議『ダボス会議』に参加している」「オバマとヒラリーと大の仲良し」
Ah, yes, because it is important to America what China thinks. Hey, @JoeBiden, remember when @BarackObama @HillaryClinton @georgesoros @AlexanderSoros were thrilled about Aung San Suu Kyi? No coup in #Myanmar. Just the military doing what they should. #DrainTheSwamp pic.twitter.com/qV1JpXO1W2
— Om ॐ (@__SubZero__) February 2, 2021
なんて噂じゃなく実際の話を知ってしまって、彼女もDS側なのね、とがっかりしてたところなんだけど。
ま、そのあたりはアタシにはよく分からないけど、とりあえずかつては『ミャンマー民主化の女神』と世界では称賛されて、イギリス人の夫とは映画にもなったけど美しくもはかないラブロマンスがあって、24年間も軍事政権に軟禁されて、と波乱万丈の人生を西洋占星術で観てみたいなと。
■アウンサンスーチーのハーフサムで観る『宿命』
アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)
1945年6月19日 ミャンマー・ヤンゴン生まれ
趣向を変えて今回はまず、ネイタルのハーフサムへのネイタルの天体や感受点のヒットにどんなものがあるか。
※ハーフサムの説明はここではざっくりだけど、ある人の2つの天体の「中間点」を計算で割り出して、そこに自分やトランジットやプログレスや、相性では相手の天体や感受点がヒットするかを観る方法。利用目的としては個人の宿命・運命やイベントが起きる時期を観るほか、有名なのは「相性占い」で、ホロスコープ同士だと強い惹かれ合いの理由が見つからないとき、ハーフサムで観ると理由が丸わかり!のことがあるわ。
↓このへんの電子書籍で確か紹介してあったはず。
辛口オネエのマニアック相性占星術
話をスーチー女史に戻すわね。彼女はこれだけ数奇な激動人生になってて、しかもそもそも「ビルマ(ミャンマーの昔の呼称)の建国の父」と愛された父親の元に生まれて遺志を継いでる人。となると、運命と宿命の違いを説明するのは難しいんだけど「生まれながらに、それをやるべき立場で、ほかの選択肢がない」ものを宿命とするなら、彼女の人生は宿命的なものだと言えるかなと。
で、それが出生(ネイタル)のハーフサムに現れているかというと、人生全般のことは『太陽』のハーフサムを重視するんだけど、特に国際政治の世界で名前が出るような人の動きを知るには、火星までの「個人天体」とのハーフサムよりも、木星以遠の天体とのハーフサムを観るほうが分かりやすいわ。ちなみに、出生時間が判明してる人なら、太陽と月のハーフサムを一番に観るけど、スーチー女史については分からないから次善策ね。
★スーチーn太陽木星軸にn冥王星がヒット
n=ネイタルの略ね。ほかにはtはトランジット、pはプログレスとかあるけど。
まず、ネイタルの太陽木星軸は生まれ持った有形無形の資産のようなものを示すんだけど、彼女の場合はn冥王星がヒット。波乱万丈人生になるのがすごーく納得。冥王星って関わる分野に極限状況をもたらすのね。最高や最強も、最低や最弱も。
彼女は軍事政権と闘うアウンサン将軍を父親に持って、生まれからしてもう一般庶民とは違う環境で、それも単なるお金持ちとか政府高官の娘のお嬢様レベルじゃなく「建国の父」の娘で、なおかつ軍事政権と対立する先鋒にいるという特殊な環境。
軍事政権に24年間も軟禁されて、その間にノーベル平和賞受賞して民主化の女神と称賛されて、ロヒンギャ大虐殺やヒラリー・オバマとの付き合いで非難されて。
「ミャンマー民主化の女神」と言われる一方で、最近暴露されてきた「CIAの工作員で、ミャンマーを今度は実質的なアメリカ(DS側の)植民地にするつもりだ」だとか、やっぱりその評価も両極端。
★スーチーn太陽天王星軸にn火星がヒット
n太陽天王星軸は「革命的かどうか」自分の人生で新たなことを起こしていくのか、社会的にこの人が革命的な物事をもたらすのか、革命に巻き込まれるのか。革命的なイノベーションを起こす発明家になる可能性とかもあるけど、彼女の場合は文字通りの「革命運動」を起こす人となった。n火星のヒットだから、暴力とは無縁じゃなかった。軍事政権が相手だものね。でも、これは同時に彼女自身が革命的な人生を送るうえで「暴力」を使う人になる可能性も暗示していた。ロヒンギャ大逆殺はDSの指示だったかもしれないけどそれでも歴史に残る「暴力的な」行動の一つとして捉えられるのは致し方ないことかもしれないわよね。
★スーチーn太陽土星軸にn海王星がヒット
n太陽土星軸は人生の難易度、試練度やその試練の傾向、努力してどんな結果が出るか、なんか。(もっと意味は広くて、トランジットだと危険な目に遭う時期表示だったりするけど、ここではこのくらいで)
スーチーの場合は蟹座4.5度で、他には牡羊座・天秤座・山羊座のそれぞれ4.5度±1.5度以内でヒットする天体や感受点があれば影響が出る。彼女の場合は天秤座3.39度に海王星があるから、これがヒットとみなすと、彼女が革命運動をしても自宅軟禁されて身動きが取れなかった間の無力感、そして努力したけれど結局のところまた軍事政権に国が制圧されて努力が「無に帰す」やりきれなさが人生につきまとう感じ。実際は決して無駄じゃなかったとしてもね。七転び八起きという言葉があるけど、ハーフサムだけ見てもスーチー女史の人生はやっぱり一生涯、安泰なものではなさそうね。
続く。
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