お役目のある人(3)善なる神仏に霊感・霊能力を授かると?
(1)「お役目がある」とは?家系・一族のお役目編(2)前世からの願い編を先に読んでくだされ↓
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さて、さまざまな「お役目」について話してきたが、いよいよ一番気になる「霊能力」についてじゃ。
霊能力を授かっていて同じような力があっても、実はその霊能力は来歴が異なればなぜその力があるのかも異なる。
■一族みんな霊感・霊能力持ちは『選ばれた血筋』ではあるが
「霊感のある家系」「霊能者の血筋」というものがある。霊能力がどの程度あるのかは同じ一族でもかなり異なるが、いずれもその一族がふつうの人々とは異なる大切なお役目を神仏から授かっていて、兄弟姉妹がいても最も霊能力が強い者がその役目を受け継ぐことになる。
しかし、その一族がなぜ、誰に選ばれたのかが子孫に正確に伝わっているとは限らない。人間を見守る、人間にとって有難い神仏に選ばれたお役目と思うていたら、邪神や悪鬼の手先になっていた、などもある。
とはいえ、まずは神仏から授かった本当の「お役目」のための霊能力について。
■神仏から授かった霊能力は「ふつうの日常生活」が可能で周囲からもおかしな人とは見られない
よほど重いお役目でもなければ、神仏から授かった霊能力はその発現を自らコントロールできる。突然、憑依されてあらぬ行動を取るなどで周囲を怖がらせ奇異な目で見られるようなことはない。また、そのような状態になる場合でも、前兆があり、周囲に今からなんぞの霊が降りてくるから注意してくれと伝えることができる。
★神仏から授かる「お役目」を果たす人は健康で長生きする
また、霊や神仏からのメッセージを霊感のない人々に伝えたり、儀式を執り行うお役目を果たしている限り、霊能力を持つ本人は健康で長生きができる。また、男女共に己が望めば霊能力に理解があり、お役目を果たすことを応援してくれる良き相手を見つけ、さらには子孫を残すことができる。そして生まれた子供もまた、霊能力を持ち、その子供にお役目を引き継ぐことになる。
子供を授からなかった場合は親族の子供に霊能力者が現れ、その子に叔父や叔母の立場で伝えることとなる。そうして、神仏に仕えるための霊能力は引き継がれていくのじゃな。
■神仏から授かった霊能力で行うことは霊視でも儀式でも「誰も犠牲にならず、死なない」
人間を見守る慈愛の存在たる神仏のお役目であれば、それを行うことで払う犠牲はその仕事を一番に考え時間を費やす不自由さ以外はほとんどない。あるいは、そのお役目の大切さが身に染みていれば少しの不便や不自由はごく当たり前と思えるもの。
例えば、ある神仏を祀り年に1度や数年に1度、大掛かりな儀式を行うために、特別な供物を準備することがある。善良な神仏が求める供物は、米や酒、海の幸、特別なものでも田畑で栽培できるものであることが多い。また、歌や踊りを奉納することもあり、その歌い手や踊り手として歌や踊りを修練することは幼き頃ならば辛くとも、ある程度の年齢になりお役目のためと知ると誇らしく思えるものであろう。
★信仰や儀式を通じて神仏が具体的に助けてくれることも
そして、そのような儀式を執り行うことで、神仏からの加護が続く。また、その一族のみならず、その地域に住まう人々がより良く生きるための啓示を受ける。決して信仰対象となる神仏が起こすわけでなく、ただ自然の営みによって起きる地震や洪水、旱魃や流行病、戦などの災いが迫っていれば警告もしてくれる。
あるいは、日照り続きの水不足で困り果てているときに「どこそこの土を掘れ」などと啓示を受けて、言われた場所を堀ったら地下水が湧いて出るなど、はっきりと分かる形で救うてくれることもある。
このような有り難きお告げを受けられるのは、お役目のある一族の末裔じゃ。一族の祖先がその神仏と良き縁を結んだことがあり、それから代々、手厚く祀ってきたがゆえに子々孫々まで守ってくださるのじゃな。
また、霊能力を用いて人々の相談に乗るような場合も、相談者を無駄に恐れさせるようなことは伝えず、希望の持てることを伝えさせる。もし、その相談者が悪事を犯していて霊能力を持つ側に危険が生じる可能性があれば、神仏が動いてなにがしかの原因でその悪人と直接会えぬようにする。「相談に来るはずの人が、高熱を出して来れなかった。次は車の故障。次はまた、転落事故で足を折ったと」一度ならまだしも、二度、三度と約束が果たされぬ相手は、相手のせいもあれば神仏の介入によるもののこともあるのじゃ。
さて、次回は邪神、悪鬼の手先になっているのに「お役目」と思わされている、ちと恐ろしい話。善なる神仏は人間に無理強いをしない。豊穣の神は人間に実りを与えるが、人間が飢えているときに無理に供物は要求せず、また平素でも赤い血を流す動物の命を差し出せとは言わぬ。山神への信仰で、山で獲れた獣を捧げることがあるが、それは人間側が勝手に解釈して捧げているか、あるいは善なる神と見せかけた邪神の信仰やもしれぬ。
続く。
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