「おまじない」は願いを叶えるためだけでなく、災難から身を守るためのものでもあります。といっても、災難はいつどんな時に自分の身に降りかかってくるか想像もつきませんね。だからこそ、日々の暮らしの中に習慣としておまじないを取り入れていくことが大切です。おまじないで、災難をブロックし幸せに暮らしましょう。ここでご紹介するおまじないの中には、有名芸能人や一流スター、そして大企業の社長なども実践しているというものもあります。
また、週刊誌や風水の本などでも紹介されることがあるため、馴染みの深いものもあることでしょう。改めてそのおまじないの由来について学び、積極的に生活の中に取り入れていきましょう!
浄化のおまじないで運を引き寄せる!おまじないで災難から身を守る方法
浄化のおまじない①トイレを掃除する
古くから「トイレは生者と死者の境界」と考えられ、健康と深い関わりを持つ場所でした。
ですから、病気にならないためには、お掃除で清めることが欠かせません。
「古事記」によると、トイレの神様は出産を守る「産神様(うぶがみさま)」であると考える地方もあるようです。
そのため、妊婦が積極的にトイレ掃除をすると安産になるとされました。
トイレの掃除はお清めの気持ちで、感謝を込めることで清められます。
掃除当番だからといって、イヤイヤ掃除をしていたのではおまじないの効果は得られないのですね。
浄化のおまじない②塩をまく
場や物を清めたいときに、塩をまくことや、身に振りかけることがありますね。
日本ではすっかり定着しているおまじないの1つだと思います。
昔から、日本人は塩に特別な力があることを知っていたのです。
「古事記」の中にも、「自分の体についた穢れ(けがれ)を祓うために、海水に浸かって禊(みそぎ)をした」という神話が書かれており、その由来から日本では塩がお清めとして使われるようになっていったようです。
ちなみに、葬儀から帰るとき、玄関先で塩を体にかける風習は、「死」が穢れなのではなく、死によって生まれる悲しみや寂しさ、苦しさといった感情を「穢れ(けがれ)」としたものです。
「気が枯れたとき」に行うおまじないなのですね。
塩をまくことによって、「気持ちを清める・場を清める」というのが本来の考え方なのです。
浄化のおまじない③盛り塩をする
盛り塩も、私たち日本人にとって馴染みの深いおまじないといえます。
玄関先・部屋・トイレなど気が淀んでいる場所に置くことで、塩をまくのと同じような効果が得られます。
小皿に塩を少量盛り付けますが、三角の形に塩を盛り付けるとその効果が強まるとして、盛り塩専用の固め器なども販売されるようになりましたね。
盛り塩では秦の始皇帝のエピソードが有名です。
「伝説の色男」といわれる秦の始皇帝があまりにも多くの愛人を抱え過ぎたため、その日訪ねる愛人を自分で決めることが大変になり、移動の足であった「牛」が立ち止まる家に決めました。
賢い愛人たちは、牛の大好きな塩を玄関の前に置いて、牛を立ち止まらせたことから、運を招く方法として知られるようになったのだとか。
浄化のおまじない④お香を炊く
天然の精油を炊く、アロマテラピーも古くから伝わる邪気祓いですが、お香やお線香を炊いて香りをお供えすることも古くから伝わるものです。
白く立ち上がる煙と香りが場と心を清めてくれるため、祈りの場にふさわしい神聖な儀式なのです。
浄化効果が高いものとして有名なのは、セージや白檀(びゃくだん)などでしょう。
ベトナムやインド、東南アジアなどが産出となっている貴重なものです。
浄化のおまじない⑤鈴を鳴らす
美しい音色にも、良い気が流れると考えられていますね。
音は空気を震わせてどこまでも伝わっていく力があり、神様の大好きなものとされます。
中でも鈴は「呪力(じゅりょく)」があり、古来より神事において使われてきました。
鈴の響は身を清め、悪いものから身を守る力があるのです。
古来は鈴の形によく似た「おがたまの木の実」が使われていました。
神社仏閣のお参りにも鈴が付いており、お守りにも鈴が付いていますね。
鈴を持ち歩くことで、身を守ることができるということがわかります。
最後に
このように、場を清めるおまじないは私たちの暮らしの中に浸透しているものが多いと感じます。
とはいえ、そのおまじないの由来を知らずに行っていた人や、「習慣化するまでには至らないが、困った時の神頼みでおまじないを実践する」という人も多いのではないでしょうか。
「忙しくてなかなかトイレ掃除ができない」という人もいることと思います。
ですが、大手企業の社長など忙しい毎日を送っている人ほど、このおまじないを習慣化しているのです。
「習慣」という言葉に「慣れる」という文字が含まれているように、続けていくうちに慣れてしまい苦でなくなるという特徴があるのですね。
是非、日頃からこれらのおまじないを習慣とし、災いから身を守っていきたいものですね。