前編【芦屋道顕】受け継がれた雛人形を手放したら結婚できた名家の娘【現代の呪2】

タイトルの通りの、ひな祭りとひな人形という季節外れの話ですまぬが、聞いたのが今年のお盆の時期でのう。

■雛人形はもともと「穢れ」を移し流すもの

雛人形の起源は諸説あるが、一番信ぴょう性の高いものは中国から伝わった上巳節会なる、3月3日に行う厄祓いの風習であろう。

3月3日というのも今のひな祭りそのまま。上巳節会は、日本では6月末と大晦日に行う大祓と似ておる。大祓は紙の人型(ひとがた)で身体の悪いところを撫でてから息を吹きかけることで己の厄を人型に移すが、中国の上巳節会は人形にやはり、己の身体をすりつけて穢れを移し、川に流すのじゃ。

日本で「流し雛」を行うている土地があるが、まさにこの伝来のひな祭りは「流し雛」そのものじゃな。

■雛人形にまつわる一番の迷信「ひな祭りが終わったらすぐに片付けないと嫁に行き遅れる」

しかし、その後、平安の頃の貴族の娘達に流行っていた人形遊びが混ざり、現代で全国的に知られているひな祭りのように、娘が生まれると祖父母や親や親族が幼子の無病息災のみならず幸せな結婚を願うて高額の雛飾りを買い、毎年飾るようになったのじゃな。

名門名家でなくとも祖母から母へ、母から娘へ、あるいは義母から嫁の産んだ娘へなど、

引き継がれることも多いものじゃ。

そして、ひな祭りが終わったらすぐにしまわないと嫁に行き遅れるなどという迷信も生まれたわけじゃが…….。

あれは、皆もおそらく知っておろうが「お雛様を時期が過ぎても出しっ放しにするような怠け者の娘は嫁に行けない」という、なんとも親や世間の男にとって都合のいい後付けの説であるな。

風水的には確かに季節に合わせてインテリアやファッションを変えることでその時々の運気の波に乗りやすくなり「タイミングの良い人」となるゆえ、過ぎた行事に関わるものは早く片付けたほうが良い。春の節句であるゆえ、その後気温も高くなりさらには梅雨もやってくるとあって、出しっ放しでは傷む、カビるなどの事情もあるのう。

ゆえに、嫁に行くためのみならず、雛人形はひな祭りが終わったら早く片付けるほうが運気にも保存にもよいのは確かであるが、風水を気にするならば、端午の節句の兜や鯉のぼりも、クリスマスツリーも、正月飾りも同じであろう。

■雛人形を大切にするのは「一生の身代わり」のため

しかし、日本の伝統に難癖をつけるようで気が引けはするが、そもそも雛人形を一般家庭で後生大事に持ち、祖母から母へ、母から娘へなどと受け継ぐのは、美しきことのようであるが、霊的には少々心配なこともあり、雛人形を作っている老舗業者などはそのことをしっかりと説明している。

日本で雛人形が流し雛ではなく飾るものとなったのがいつの頃かははっきりとは分かっておらぬようじゃが、

武家の娘が嫁入り道具にしていたなどの記録があるそうじゃ。

流してしまわず、娘に降りかかる災厄の「一生の身代わり」として娘が産まれたらすぐに用意し、嫁入り道具にしてその後も飾り続けることとなった雛人形。

武家のように戦(いくさ)となれば敵に攻め込まれ、 あるいは世継ぎとなる息子を産むのが半ば義務で、医療の発達していない時代には出産で命を落とす可能性も高い家に嫁ぐ娘には、確かにこのような形代は心強いものであったろう。

さらには、雛人形を用意できる高貴な一族ならば、それなりに霊力のある僧侶が形代としての雛人形が役目を果たすよう、娘が産まれたときから毎年の扱い、手放すまできちんと指南もしていたはずじゃ。

ゆえに、雛人形は霊的な意味合いを考えれば「1人の娘に一つ(一セット)」が正しく、受け継ぐことはすなわち、霊的には先代の持ち主の一生分の厄を、産まれたばかりの娘に背負わせることとなるのじゃ。

後編へ続く

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