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【前編】町で偶然何度も同じ「知らない人」を見る霊的な理由
学生時代、仲の良い友達が「同じホームレスを何度も見る」と言うので、仲間内で「ホームレスなんていつも同じところにいるんだから、そりゃ毎日でも見るだろ」「通学路にいるあいつ?俺も毎日見てるけど?」と笑い飛ばそうとしたところ、そやつは怒ってな。
■特定のホームレスを離れた場所で何度も見る!?
そやつが言うには、同じホームレスと、
・家の近所で
・家から2km離れた地元の駅前で
・隣町の駅前で
・家族で釣りに行った、家から100km以上離れた川辺で
・家から12駅離れた町の塾の前の路上で
遭遇したという。
ホームレスなんてどれも同じに見えるから、別人ではないか?と聞くと、服装、髪型、前歯がなく不気味であったこと、持っているビニールの大きな袋の柄など、すべての特徴が一致していて、確実に同じホームレスだというのじゃな。
そのときは皆、事情を聞いても笑い飛ばしたままで、本人も皆に笑われて「大したことがないかも」と、気にかけるのをやめたのじゃ。若く前向きであるがゆえ、ふだんであればこのように小さなことは気に掛けぬことも大切。
しかし、このときは違うた。気にかけておくべきだったのじゃ。なぜか。
友人がその話をしてから、数ヶ月も経たぬ頃だったか。ある日から彼は学校に来なくなり、携帯も「現在使用されておりません」のアナウンスが流れるのみとなった。しばらくして、彼が家庭の事情で退学したと学校から知らされた。
そこで、いつもつるんでいた仲間で、彼の自宅まで行ってみると、なんと
彼の自宅は売り家となっており、不動産仲介業者の看板が掲げられていたのじゃ。
それからまた数ヶ月後に知らない番号から電話があり、出てみると彼であった。早速仲間で集まり事情を聞くと、彼の父親が多額の負債を抱え、家を手放し小さなアパートに移り住んでいたそうじゃ。
しかし、両親の喧嘩が絶えず、狭いアパートでのギスギスした日々に嫌気がさして、彼はしばらく家出をして、ホームレス同然の暮らしをしていたそうじゃ。当時まだ、田舎には漫画喫茶もなかった頃ゆえ、さぞ大変な思いをしたであろう。
そのとき、本人も言うたが、皆もやはりあの「何度も特定のホームレスを見かける」話を思い出し「前兆だったのか!」「警告だったんだ」と、恐ろしく思うたものじゃ。
さらに、ぞっとすることにはその友人はもともとは几帳面で人並みの生活習慣をきちんとし、歯磨きも欠かさず綺麗な歯並びもしておったが、自宅を失ってからの度重なる両親の喧嘩に巻き込まれ、ついカッとなって父親を殴りつけ、やり返されてなんと、
上の前歯を折ってしまったのじゃ。
その後、父親がなんとか生活を立て直し、彼の歯の治療費も出したので大学受験を迎える頃には差し歯がしっかり入っておったが、しばらくは前歯が欠けた状態を恥じながら暮らしておった。
これも、何度も見かけたホームレスの特徴で最も印象に残ったのが「前歯がなかった」ことであるのを思い起こさせ、皆で彼のために金を出し合い、お祓いに行ったくらいにはぞっとしたものじゃ。
★何度も見かける「こうなりたくない人」は天からの警告
彼の例は極端ではあるが、何度も好ましくない外見や境遇にありそうな他人を見かけるときは、運気が落ちる前触れであったり、あるいはすでに運気が落ちて「こうなりたくない」相手と波長が合ってしまっていることがある。
さらには、そのまま己の状況を放置していると、この例のように「なりたくないと思った相手と同じ境遇になる」ことがある。しかし、これは天からの親切な警告であり、なりたくない他人を見かけてから、実際に己の身に良からぬことが降りかかるまでの間には猶予があるのが常。
そして、このような「警告」は飽くまで警告であり、これは拝み屋であった我が父からの受け売りではあるが「対策をすれば防げる」ことがほとんどであるそうじゃ。
さて、彼が遭遇したホームレスはどうやら実在したようであるが、実は「何度も見かける、好ましくない赤の他人」の中には、人ではないものが時折混じっておるのじゃ。
次回はその話をしていくぞよ。
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【前編】町で偶然何度も同じ「知らない人」を見る霊的な理由
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