おさらい!正しい初詣のお参りの作法について

初詣では日本中のたくさんの人が、神社やお寺にお参りに行きますよね。
子供の頃から行く習慣があると「お参りの方法なんて大丈夫でしょ」と思ってしまいます。

でも本当に意味が分かってお参りしていますか?

今回は神社やお寺の初詣の作法をおさらいします。
来年こそは神様に失礼のないように、正しくお参りしましょう。

 

  1. そもそも初詣って神社だけ?

    初詣とは、年が明けてから始めて神社やお寺にお参りすることを言います。
    お寺でも「初詣」なので、神社だけではないのです。
    お寺といえば大晦日の除夜の鐘ですが、除夜の鐘が鳴っている間のお参りは「除夜詣」と言います。

  2. 有名な神社にもお寺にも行きたい!

    もちろん何か所回っても良いのです。
    場所によってご利益も変わりますから、数件回ってお参りするのも良いでしょう。
    たとえば「今年は家族に受験生と就活生と結婚を控えた人がいる」という場合も、それぞれの願いによってお寺や神社を選びましょう。

    本来は自分や家が信仰している場所に行ってお参りをするのが初詣です。
    もしかしたら教会もあるかもしれません。
    選ぶ基準は「信仰している神社やお寺」→「近所のお世話になっている氏神様」→「叶えたい願いの御利益がある神社やお寺」と言う基準で選ぶのも良いでしょう。
    仏教を信仰している家にいるのならお寺だけでも良いのです。

  3. お寺と神社のお賽銭の意味

    「お賽銭」は神社でもお寺でも使われる言葉ではありますが、お寺では「お布施」という意味でもあります。
    お布施は「お金を差し上げて修行させて頂く」という意味があるので、元旦からお寺で「〇〇が欲しいです!」「〇〇になれますように!」という願い事をするのはおかしいことなのです。
    精進できるように誓いを立てるのが正しい参拝だと言えます。
    対して神社でのお賽銭は神様への「お供え」という意味があり、昔は自分の畑で作った野菜やお米、ろうそくなどのお供え物が、時が経つにつれてお金に変化したものです。
    家にある神棚はミニ神社と言えますので、同じようにお供え物をする風習からお賽銭となったのです。

  4. 神社の正しい参拝方法

    手順のおさらいをしましょう。さらっとできるとカッコいいですね!

    1:手水舎で手を清める。右手で柄杓を持ち、左手を水で流す。次に左手で柄杓を持ち右手を流す。また右に持って左手に水を受けてその水で口をゆすぐ。吐き出して口を清めたら、柄杓に水を少量入れ、柄杓を立てて自分が持っていた柄の部分に流し、汚れを落として柄杓を戻す。これでお清めは完了。


    2:本堂の前へ。頭を軽く下げ、鈴を2、3回鳴らす。その後にお賽銭を入れる。
    3:二礼する。深く2回お辞儀をする。
    4:二拍手する。拍手を2回する。
    5:手を合わせて心の中で祈願をする。
    6:最後に一礼する。深くお辞儀を1回する。

    今までできていましたか?間違っていたら次はぜひチャレンジしてください。

  5. お寺の正しい参拝方法

    お寺はたまにしか行かないという人も多いはず。この際手順を覚えてしまいましょう。

    1:本堂の前へ。軽く頭を下げて鐘をつく。
    2:お賽銭を入れる。
    3:合掌をして心の中で祈願をする。この時信仰しているお寺であれば、数珠を持参する。数珠のかけ方や持ち方はそれぞれ宗派で違うので、確認してから行くと良い。
    4:軽く頭を下げる。

    お寺でのお参りでは拍手は打ちませんので、間違わないように気を付けましょう。

  6. お守りはいくつも持っていいの?

    最後に立ち寄るのがお守りやお札を販売している売店です。
    お守りはいくつ買っても良いものなのでしょうか?
    もちろんいくつでも大丈夫です。
    「神様が喧嘩するから」という人もいますが、神様はそこまで心が小さくありません。
    神社にはたくさんの神様が祀られていますので、神様の同居は当たり前とされているのです。
    お寺でもお守りが売られていますが、あれもこれもと欲張ってしまうと「煩悩を捨てるための修業」である初詣が台無しです。
    お参りの時に祈願したものと同じ願いのお守りを購入してみましょう。

  7. 新年最初の占いをしよう

    初詣でできる占いはご存じの「おみくじ」です。
    おみくじは神託ですから、祈願をした後に引いて、祈願したことに対するアドバイスとして受けとめましょう。
    アドバイスをいただいた結果願いが叶ったら、必ずお礼参りをしてください。
    感謝の心がお参りでは何より大切なのです。

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