身体が冷えやすい冬には、温かいココアを飲んでホッと一息つきたいものですよね。でも、そんなココアが身体に良いと言われているのを、皆さんはご存知でしょうか。今回は、ココアの栄養素や効能についてご紹介していきます。ぜひ冬に限らず、ココアを飲んでみてくださいね。
ココアに栄養とは?
ココアは栄養価が高い飲み物なのですが、どのような栄養素が含まれていると思いますか?
ココアに含まれている栄養成分としては、タンパク質、脂質、糖質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、食物繊維が挙げられます。
他にも活性酸素を中和するポリフェノールや、リラックス効果があると言われているテオブロミンが含まれており、嗜好飲料の中でも非常に豊富な栄養素や成分が含まれています。
ココアの栄養素にはどんな効能があるの?
ココアには豊富な栄養素が含まれていますが、どんな効能があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。そこで続いては、ココアの持つ健康効果についてご紹介していきます。
身体を温め、むくみ解消につながる
ココアに含まれるポリフェノールという栄養成分には、手足の血流を良くしてくれる働きがあります。そのため、ココアを飲むことで血流が改善され、むくみ解消に繋がることが期待できます。また身体が温まることから、冷え性改善もされるようですよ。
動脈硬化を防止する
ココアに含まれるカカオポリフェノールという栄養成分には、活性酸素を中和する働きがあると言われています。そのため、ココアを飲むことで体内の酸化を抑制し、コレステロールが血管に留まるのを防ぐ効果が期待できます。
脳の機能を良くしてくれる
ココアに含まれるテオブロミンという栄養成分にはリラックス効果があるだけではなく、大脳を刺激して集中力や記憶力を高める効果があると言われています。また、カカオポリフェノールによって脳の神経細胞を活発化させるタンパク質が増えるという研究報告もされているのだとか。
仕事に集中したいとき、勉強を真剣に取り組んでいるときには、ココアを飲んでみると良さそうですね。
便秘が改善してくる
ココアにはリグニンという不溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は水分にとけないので、腸壁を刺激しやすくなります。そのため、便秘が改善されることが期待できます。また、リグニンには便の臭いを軽減する働きもあるため、便の臭いに悩んでいる人にも最適と言えるでしょう。
美肌効果も期待できる
ココアには美肌効果も期待できることをご存知でしょうか。ココアに含まれるポリフェノールは活性酸素を中和させるとお話しましたが、活性酸素によって生じてしまう肌の老化(シミ、しわなど)をココアが防止すると言われています。
また、ココアを飲むときに豆乳を用いてみると、イソフラボンも一緒に摂取することになるので、美容効果がさらに期待できるのではないでしょうか。
ココアはダイエットにも効果的?!
ココアを飲むと太るというイメージがあると思いますが、実はココアに含まれるテオブロミンには脂肪を身体に蓄積させない作用があると言われています。ただし、ミルクココアといったものは最初から砂糖やミルクが沢山含まれているので、ダイエット効果どころか太ってしまう可能性もあります。
ダイエット効果を実感したいのであれば、少し飲みにくいですがピュアココアを飲むと良いでしょう。
ココアは貧血予防にも良い
貧血でお悩みの女性も多いのではないでしょうか。貧血を予防するには、鉄分を摂ることが重要ですが、ココアには約大さじ3杯で2.8㎎の非ヘム鉄が含まれています。そのため、ココアを飲むということは女性にとって、貧血予防にも繋がってきます。
ただし気を付けたいのは、ココアの鉄分は非ヘム鉄なので、吸収率を高めるビタミンCを一緒に摂る必要があります。ホットココアにイチゴなどを付けて一緒に食べると良さそうですね。
ココアの飲みすぎには注意!ココアの栄養効果を効かせる目安量は?
ココアは身体に良いと言われていますが、飲みすぎには注意をしなければいけません。特にミルクココアは飽和脂肪酸や糖分が含まれているので、血糖値の上昇や体重増加が懸念されます。そのため、極力ココアを飲むのであればピュアココアを選択するようにしましょう。
また、ココアの健康効果が期待できる目安量は、ピュアココア(純ココア)を1日2~3杯を目安に飲むと良いとされています。甘さをプラスしたい場合は、血糖値の上がりにくいはちみつを加える、ホットバナナを作ってみる、といった工夫をしてみてください。
最後に
ココアの栄養についてご紹介してきました。ココアを飲むと太るイメージが強い人も多いと思いますが、本来はココアは砂糖が含まれていないので太りにくい飲み物です。ダイエット効果や健康を考えるのであれば、ミルクココアではなく、ピュアココアで味を工夫しながら飲んでみてはいかがでしょうか。
はちみつや豆乳、バナナやいちごといったものを一緒に摂ってみると、飲みやすくなると思いますよ。